入門からステップアップまで!雪山登山初心者におすすめの山13選

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山歩き
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ー 雪山登山 ー

経験の無い方には少しハードルが高いように感じるかもしれませんが、きちんとした備えと天候、登る山のチョイスを間違わなければそこまで構えるものではありません。

サクサクとしたアイゼン越しの感触、青と白やモノクロームの世界、キリっとした空気に澄んだ空。

無雪期とは違い、また違った中毒性があります。

こちらでは登る山のチョイスにフォーカスを当て、雪山登山永遠の初心者である著者が登った雪山で特におすすめな山13選をランク分けしてご紹介したいと思います。

著者独自の基準となりますので、ご理解のほどお願いいたします。

この記事はこんな方におすすめ
  • 雪山登山をはじめてみたいけどどの山を選べばいいかわからない
  • 経験者目線のグレーディングを知りたい
  • 実際の山行記録を読んでみたい
  • 白銀の世界が好きだ

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★【入門編】 

まずは入門編。

アイゼン歩行など雪山歩きに慣れるための、アイゼンとストックで登れるお山です。

コンディションにもよりますが、軽アイゼンやチェーンスパイク(チェーンアイゼン)でも登れる場合が多いです。

北横岳(北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅から)

CT:約2時間10分 距離:約3.5km 標高差:約288m

冬の北横岳

1つ目は北八ヶ岳の北横岳です。標高は2,480m。

雪山登山入門向けのお山として有名で、ピラタス蓼科スノーリゾートの北八ヶ岳ロープウェイを利用すればハイキング感覚で山頂を踏むことが可能です。

コースタイムが往復2時間ちょっとで標高差もあまりないので、アイゼン歩行の練習など、雪山ビギナーにピッタリなお山の一つではないでしょうか。

少し物足りない方はもう少し足を延ばして縞枯山(しまがれやま)も登られるのも良いかと思います。

冬の北横岳の坪庭

ロープウェイ山頂駅前の坪庭。

冬の北横岳

全体的に緩やかな登山道で、急な箇所はほぼありません。

冬の北横岳南峰

南峰山頂。

冬の北横岳南峰からの景色

南八ヶ岳のビューが最高です!

冬の北横岳北峰

北峰山頂の目の前には蓼科山が。

登山記はこちら。

入笠山(富士見パノラマリゾートゴンドラ山頂駅から)

CT:約2時間 距離:約4.1km 標高差:約290m

冬の入笠山

お次は南アルプスの北端に位置する入笠山。

標高は1,955mで、富士見パノラマリゾートのゴンドラを利用すればお散歩感覚で登れる登山初心者におすすめのお山です。

特に山頂からの眺望が良く八ヶ岳の大展望台としても有名。

比較的緩やかな道ばかりなので、スノーシューハイキングでも有名なお山です。

こちらもコースタイムや標高差的にも雪山に慣れるための山の一つだと思います。

冬の入笠湿原

夏は有名な入笠湿原も冬は雪原です。

冬の入笠山をペットと歩くハイカー

ペットにも優しい環境。

冬の入笠山山頂から八ヶ岳を眺める

八ヶ岳の眺望が最高です!

冬の入笠山のヒュッテ入笠

大人気の山小屋ヒュッテ入笠(旧マナスル山荘)。

登山記はこちら。

赤城山(黒檜山・駒ヶ岳周回)

CT:約3時間30分 距離:約5km 標高差:約563m

冬の赤城山

3つ目は、百名山に選ばれている群馬の名峰・赤城山です。

大沼の畔にある黒檜山登山口駐車場から最高峰の黒檜山(1,828m)と駒ヶ岳(1,685m)を周回するコースで、少し距離・標高差が増えますが、登りやすい登山道で危険個所も無く、雪山登山初心者におすすめの山です。

著者の雪山デビューのお山でご来光目当てに元旦に登りましたが、軽アイゼンでナイトハイクでも無理なく登れました。生憎の曇天で肝心の初日の出は見れませんでしたが。。

冬の赤城山

スタートから黒檜山まではまあまあな登りですが、きちんと気を付けて歩けばさほど危険ではありません

冬の赤城山の霧氷

霧氷が綺麗でした。

冬の赤城山大沼

凍った大沼。

登山記はこちら。

黒斑山(車坂峠から周回)

CT:約3時間20分 距離:約5km 標高差:約450m

冬の黒斑山

入門編最後は、群馬県と長野県の県境に位置する浅間山の外輪山である黒斑山(くろふやま)です。標高は2,404m。

とにかく百名山の浅間山の眺望が素晴らしく、雪を被ったその姿はガトーショコラに例えられています。

こちらも全体的に緩やかな道で、スノーシューハイキングでも人気です。

ちょっとだけ急なところはありますが、高度感はそこまで感じないので、ゆっくり慎重に歩けばそこまで危険ではありません。

眺望も良く、雪山が好きになる山の一つだと思います。

表コースと中コースがあり、周回をおすすめします。

冬の黒斑山登山道

気持ちの良い道です。

冬の黒斑山からの景色

表コースは時折眺望抜群ポイントがあります。

冬の黒斑山

唯一の少し急な道ですが、見た目よりは急ではありません。

冬の黒斑山

山頂。

冬の黒斑山中コース

下山は中コースがおすすめです。

登山記はこちら。

★★【初級編】

少し雪山歩きに慣れてきて、アイゼン(10本爪以上)に加えピッケルもたまに使用するようなお山になります。

コンディション次第ではスノーシューやワカンも必要になります。

上州武尊山(川場スキー場リフト終点から)

CT:約4時間 距離:約4.7km 標高差:約550m

冬の上州武尊山

初級編1つ目は、群馬県にある百名山に選ばれている上州武尊山(じょうしゅうほたかやま)です。

標高は2,158m。冬は雪山初心者にも人気のお山で、川場スキー場からリフトを乗り継いたゲレンデトップから登れば往復3~4時間ほどで登れます。

登り始めてすぐの「群馬のマッターホルン」と呼ばれている剣ヶ峰辺りのみ少々危なく高度感がありますが、そこ以外は危険個所は無く快適に歩けます。

とにかく抜群の眺望が魅力で、雪山がもっと好きになる山の一つだと思います。

冬の上州武尊山

剣ヶ峰への登り。

冬の上州武尊山

剣ヶ峰山頂より武尊山山頂を望む。

冬の上州武尊山の剣ヶ峰

剣ヶ峰の逆側。

この辺だけ少し高度感あります。

冬の上州武尊山の剣ヶ峰

剣ヶ峰を振り返る。

冬の上州武尊山山頂

山頂からの眺望がすっごいです!

冬の上州武尊山山頂からの景色

登山記はこちら。

飯綱山(一の鳥居から)

CT:約4時間30分 距離:約7.5km 標高差:約800m

冬の飯綱山

お次は長野県北部にある北信五岳の一つに選ばれている飯綱山。標高は1,917m。

登山道は基本なだらかで急登・危険個所も無く、距離・標高差・コースタイム的にちょうどいい山歩きが楽しめる初心者向けなルートかなという印象です。

ただ、ちょうど中間地点ぐらいの「駒つなぎの場」から冬道を登る際は少し急なので、そこだけ注意が必要です。
コンディションによっては、そこだけピッケルが必要になるかもです。

山頂からの眺望が自慢のお山で、北アルプスや高妻山、長野市内が綺麗に見えますよ!

冬の飯綱山登山道

信仰の山なので石仏さんが多いです。

冬の飯綱山

ほぼ中間地点の「駒つなぎの場」。

積雪が多い場合はここから冬道になり直登になります。

冬の飯綱山からの景色

どんどん眺望が良くなります。

冬の飯綱山からの北アルプス

天気がイマイチですが、北アルプスの眺めが最高です。

冬の飯綱山からの高妻山

百名山の高妻山がかっこいいです!

登山記はこちら。

谷川岳(天神尾根)

CT:約4時間45分 距離:約6.4km 標高差:約830m

冬の谷川岳(天神尾根)

初級編3つ目は、群馬県と新潟県の県境に位置する谷川岳です。標高は1,977mで百名山に選ばれています。

登山ルートはいくつかあり、一番有名な谷川岳ロープウェイを利用した天神尾根ルートは危険個所はほぼ無く雪山登山初心者におすすめの山です。

ただ、冬はなかなか晴れない山でありコンディションによっては難易度は上がりますので、良いコンデイションを狙って登られることをおすすめします。

雪山ではトップレベルに人気の山の一つですので、好天の週末は行列ができるほどたくさんの登山者で賑わいます。

冬の谷川岳(天神尾根)

天神平から尾根に出るまでの登りがやや急で息が上がります。

冬の谷川岳(天神尾根)

行列…

冬の谷川岳(天神尾根)

めっちゃくちゃ気持ちいいです。

冬の谷川岳山頂

トマの耳からオキの耳を望む。

冬の谷川岳山頂から眺める万太郎尾根

万太郎尾根と凍てつく肩の小屋。

アルプス並みの絶景が味わえるのも大人気の理由です。

冬の谷川岳(天神尾根)

下りの天神尾根。

登山記はこちら。

東天狗岳(渋の湯から)

CT:約6時間30分 距離:約9.4km 標高差:約800m

冬の天狗岳

初級編4つ目は、八ヶ岳は北八ヶ岳の最高峰の天狗岳です。東天狗岳(2,640m)、西天狗岳(2,645m)と2つピークがあり、二百名山に選ばれています。

距離と標高差はややありますが危険個所はほぼ無く、東天狗手前の急登辺りだけピッケルを使った方が安全かなーという印象です。

著者が登った時は強風・極寒で東天狗しか登れませんでしたが、ちょうど降雪があった後だったので最高の雪景色が堪能できました。

西天狗岳まで登るならコースタイムは+1時間ぐらい見といた方が良いかと思います。

冬の天狗岳

モフモフの雪。

冬の天狗岳

自然の額縁に八ヶ岳ブルーが映えます。

冬の天狗岳の黒百合ヒュッテ

大人気の黒百合ヒュッテ。

ビーフシチューが有名です。

冬の天狗岳

東天狗岳手前の急登。

冬の天狗岳山頂からの眺め

眺望抜群です。

冬の西天狗岳

東天狗岳山頂からの西天狗岳。

冬の天狗岳

モンスターのようでした。

登山記はこちら。

蓼科山(女乃神茶屋登山口から)

CT:約5時間 距離:約6.1km 標高差:823m

冬の蓼科山

初級編5つ目は、八ヶ岳北端にそびえる蓼科山です。標高は2,531mで百名山に選ばれています。

もっこりとしたきれいなお椀型の独立峰で、その形から「諏訪富士」とも呼ばれています。

登山道は緩⇒急⇒緩⇒急という感じで適度のアメムチがあり、雪山歩きに少し慣れた方にちょうどいいかなーと思います。

危険個所はありませんでしたが、山頂の巨岩地帯が雪でおおわれている部分が多く著者は割れ目にズボッと落ちてしまったので注意が必要です。

冬の蓼科山から眺める南八ヶ岳

南八ヶ岳のイケメン達がかっこいいです。

冬の蓼科山

ちょくちょく急登はありますが、著者はストックでいけました。

冬の蓼科山山頂

巨岩がゴロゴロのだだっ広い山頂。

冬の蓼科山

雪と岩のミックスは慎重に。

登山記はこちら。

西吾妻山(グランデコスノーリゾートゴンドラ山頂駅から)

CT:約4時間45分 距離:約8.8km 標高差:約880m

冬の西吾妻山

初級編最後は山形県と福島県の県境に位置する吾妻連峰の最高峰でる西吾妻山です。標高は2,035mで百名山に選ばれています。

どっしりとした優しい山容に冬は広大な樹氷群が見れる事が有名で、蔵王のスノーモンスターにちなみ「リトルモンスター」と呼ばれています。

その樹氷を見るスノーハイクが人気で、福島側はグランデコスノーリゾート(グランデコスキー場)、山形側は天元台スキー場のロープウェイやリフトを乗り継いでから登れば比較的容易に山頂を踏むことができます。

スノーハイクでも人気のお山で、コンディションにもよりますが基本的にワカンやスノーシューを履く場面があるかと思います。

降雪後のノートレースは遭難の可能性があるので、ルートファインディングができる人に同行してもらった方が良いかと思います。

冬の西吾妻山を歩く登山者

色々な履物を履いてます。

冬の西吾妻山

気持ちいい樹林帯を歩きます。

冬の西吾妻山

なだらかな山容。

冬の西吾妻山の樹氷(リトルモンスター)

樹氷は2月下旬がおすすめとのこと。

冬の西吾妻山の樹氷(リトルモンスター)

最高の雪景色。

冬の西吾妻山の山頂

冬は山頂標識は雪で埋もれてしまうので、この辺が大体山頂です。

冬の西吾妻山

解放感抜群です。

登山記はこちら。

★★★【ステップアップ編】

最後はステップアップ編です。

雪山歩きに慣れてきた中級者向けで、10本爪以上のアイゼン、ピッケルが必須。ヘルメットも被った方がよいと思います。

著者はビビりなのでこの辺のレベルが限界です。

木曽駒ヶ岳(千畳敷カールから)

CT:約3時間30分 距離:約4.5km 標高差:約470m

冬の木曽駒ヶ岳・千畳敷カール

まずは中央アルプス最高峰の木曽駒ヶ岳です。標高は2,956mで百名山に選ばれています。

駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅、千畳敷カールからでしたら距離も標高差も少ないので無雪期は初心者でも簡単に登れますが、積雪期はカール上部の八丁坂を直登するため斜度が急で高度感があるので、高度感があるところが苦手な方やド初心者には向いてないかなーという印象です。

また、時期やコンディションによっては雪崩の可能性もあり、滑落者もよく出るので注意が必要です。安全のためヘルメットも被った方が良いかと思います。

そこをクリアすれば全体的にはイージーだと思います。

冬の木曽駒ヶ岳の八丁坂

こちらが八丁坂。

冬の木曽駒ヶ岳の八丁坂

ゆっくり慎重に。

冬の木曽駒ヶ岳

それ以外は比較的なだらか。

あちらが山頂。

冬の木曽駒ヶ岳山頂からの眺め

山頂から南方向を眺める。

冬の木曽駒ヶ岳の千畳敷カール

高度感さえクリアすれば下りはラクラクです。

登山記はこちら。

唐松岳(八方尾根スキー場ゲレンデトップから)

CT:約7時間 距離:約9.5km 標高差:1,000m

冬の唐松岳

ステップアップ編2つ目は、北アルプスの後立山連峰にそびえる唐松岳です。標高は2,695m。

八方尾根スキー場のゴンドラ(ロープウェイ)・リフトを利用すれば初心者でも登りやすい北アルプス入門のお山として有名で、特に途中にある八方池まではよく整備されており、一般旅行者も数多く訪れます。

雪山シーズンも人気で、雪の北アルプスの絶景を堪能できるという事で雪山初心者の目標とも言えるべきお山ではないでしょうか。

危険個所としては、唐松岳頂上山荘手前のナイフリッジやその手前にも高度感があり緊張ポイントがあります。

また、まあまあ距離・高低差もありゴンドラ・リフトの営業時間もあるので、雪山歩きに少々慣れた人ではないと難しいかなーという印象です。

心配な方は八方池山荘に宿泊して早出した方がいいかなーと思います。

冬の唐松岳の八歩池と白馬三山

途中の八方池と白馬三山。

冬の唐松岳

何度もピークを越えます。

冬の唐松岳

五竜岳と鹿島槍ヶ岳との目線が合います。

冬の唐松岳

常にどこを見ても絶景。

冬の唐松岳

ナイフリッジ。

冬の唐松岳山頂

最高の絶景と達成感が味わえます。

登山記はこちら。

谷川岳(登り:西黒尾根 下り:天神尾根)

CT:約6時間30分 距離:約7.4km 標高差:約1,430m

冬の谷川岳(西黒尾根)

最後にご紹介するのは、先ほどもご紹介した群馬県・新潟県にまたがる谷川岳の西黒尾根になります。

日本三大急登にも選ばれているほどの急登の連続で、距離・標高差もありド初心者にはおすすめできないルートです。

前半は普通ですが途中から高度感のあるヒンヤリポイントが増えてきて、特にラクダのコルから先の壁の様な急登に著者はかなり恐怖を感じました。

それを乗り越えたせいか、頂上に着いた時の達成感はすごかったです。

西黒尾根の下りは中級者以上とのことで怖かったので、下りは天神尾根を歩きました。

天候やコンディションにより難易度は変わりますので、十分気を付けて挑んでください。

冬の谷川岳(西黒尾根)

両側が切れ落ちたポイントあり。

冬の谷川岳(西黒尾根)

壁に見える登り。

冬の谷川岳(西黒尾根)

斜度は45度ぐらい?

冬の谷川岳(西黒尾根)

ピッケルはもちろん、ヘルメットもした方が良いです。

冬の谷川岳(西黒尾根)

けっこう長いです。

冬の谷川岳山頂(オキの耳)

無事登頂し、オキの耳からトマの耳を眺める。

冬の谷川岳(天神尾根)

下りの天神尾根が天国に感じました。

登山記はこちら。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

今回は有名な山ばかり挙げてみましたが、他にもおすすめな山はたくさんあります。

じっくり入門レベルから登り、天候や装備のチョイスを間違わなければ楽しい雪山歩きが楽しめますよ。

心配な方は講習会などもあるので参加するのも良いかと思います。もしくは本で学ぶのも◎

どうぞお気を付けて楽しんでくださいませ。

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