北アルプスの後立山連峰にそびえる唐松岳。標高は2,695m。
八方尾根スキー場のゴンドラ(ロープウェイ)・リフトを利用すれば初心者でも登りやすい北アルプス入門のお山として有名で、特に途中にある八方池まではよく整備されており、一般旅行者も数多く訪れます。
雪山シーズンも比較的登りやすく、雪の北アルプスの絶景を堪能できるという事で、雪山初心者の目標とも言えるべきお山ではないでしょうか。
自分も雪山登山を始めた当初はいつか冬の唐松岳に登りたいという目標をかかげていました。
4月の残雪期ではありますがまだまだガッツリ雪山。強風で何度も撤退を考えましたが、友人と2人で無事登頂する事ができました。
ルート・コースタイム
一番メジャーな八方尾根スキー場ゲレンデトップの八方池山荘よりピストンです。
感想としては、唐松岳頂上山荘手前のナイフリッジ辺りだけ少々危険で、それ以外は比較的安全に登れました。
ただ、同じく唐松岳頂上山荘手前は強風が吹くことが多いらしく、今回もけっこうな強風で撤退してる人が何人かいました。そこを越えたらピタッと風が止みました。
まあまあ距離・高低差もありゴンドラ・リフトの営業時間もあるので、雪山歩きに少々慣れた人ではないと難しいかなーという印象です。
心配な方は八方池山荘に宿泊して早出もありかなーと思います。
駐車場
八方尾根スキー場のゴンドラ前A駐車場を利用しました。一日1,000円
少し離れれば無料の駐車場がいくつかあります。詳しくは八方尾根スキー場のHPを。
前夜泊は五竜ドライブステーションを利用しました
寒そうで車中泊がいやだったので、今回は前泊として道の駅白馬の目の前にある『五竜ドライブステーション』を利用しました。
ドミトリーのみで海外旅を思い出しました。
一泊3,000円で深夜in早朝outがOKですし、白馬エリアのウィンタースポーツなどの前夜泊に最適だと思いました。
設備も申し分無し!
詳しくはホームページを。
登山記
駐車場に車を止め、7時過ぎにゴンドラ駅へ。
ゴンドラは8時営業開始で、8時前にはこんな人数に。
料金とこの日の営業時間はこちらですが、料金は今は上がっております。ゴンドラ+リフト2本セットで往復3,300円。
出発したゴンドラから見たらこんな人!
カラフル~
ゴンドラ降りると次はリフト2本。
ガーン・・・
快晴予報なのにガス・・・
あの世に向かってるみたい・・・
でも、のちほど晴れました。
やっとスタート地点である八方池山荘に到着。
アイゼン履いて9時頃出発!
視界ゼロでどこに向かってるか全然わからん。
と思ってたら30分ぐらいで晴れてきました!
八方ケルンくんにご挨拶。
すると、右に白馬三山が!
右から白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳。
昔あちらの麓の栂池高原スキー場で一冬籠ってたので、この雪の白馬三山が大大大好きなんです。
八方池からの白馬三山。
夏は逆さ白馬三山が見える事で有名です。
左には鹿島槍ヶ岳と五竜岳が。
五竜岳だけまだ登ってないので登りたいです。
テント泊してる人がいました。
八方池を過ぎるとこんな急登がけっこうあります。
さーて、とりかかりましょ。
気持ちいい~
ちょくちょく振り返る。
白馬村が小さくなってきました。
紺碧の空へ。
ストック派とピッケル派は半々ぐらいでした。
自分もピッケルを持っていきましたが、結局終始ストックで行きました。
山を越えても越えても山頂は見えてこない・・・
しんどい・・・
さすが北アルプス。簡単には登らせてくれません。
右に不帰嶮(かえらずのけん)が現れました。
白馬鑓ヶ岳から唐松岳の稜線の岩慣れした上級者ルートです。
自分には縁が無いので縦走する事はないだろう。
丸山のケルンを通過!
五竜、鹿島槍をバックに登る半袖外人さん。
絵になる~
谷川岳よりは少なかったけど、バックカントリーもまあまあいました。
ほんと
常に
どこを見ても
絶景。
おっ!
あれが山頂か??
基本風は無かったのに、この丸山~唐松岳頂上山荘の間が体よろめくぐらいの強風で、顔に雪が当たり痛いわ真冬並みに寒いわ高度感もあって怖いわ…何度も撤退を考えました。
引き返してる人もいましたが、あそこまで。と何度も思いながら足を進めました。
景色見たりして精神力をキープ。
今回一番の核心部を渡って振り返る。
片側だけの写真ですが、両側切れ落ちているナイフリッジ。
しかも強風でほんと怖かったです。
難所を乗り越えやーっと唐松岳頂上山荘に到着!
いきなりこんな絶景が現れ、めちゃくちゃテンションUP!
強風止まなかったら友人には山頂行ってもらい自分はここで待機してようと思ってたけど、ここに来たらピタっと風が止んだので行っちゃいます!
頂上山荘。
まだ営業してなかったです。
からの唐松岳!
てっぺんロックオン!
毎回だけど、頂上間近が一番しんどい気がします。
そして頂上山荘から20分ほど、出発から約4時間ほどで
山頂着いたー!
ここからの黒部の山々と立山連峰、ほんとすごいです。
剱様が尊い…
左の目の前に五竜岳!
かっこいい!!
逆側、右側には不帰の嶮!
後ろには北信・上越の山々!
頸城(くびき)三山の焼山、火打山、妙高山に
高妻山と戸隠山。
その右奥には眺望抜群の飯綱山が。
とにかく絶景に次ぐ絶景で感動しました。
みんなカラフルで映えますね~
あ、この山頂標識は今は新しくなってます。
五竜を見ながらランチして
帰りまーす。
オープン準備なのか、ちょうどヘリが荷物運んでました。
風が無いのでヒンヤリポイントもラクラク通過。
帰りはこれから歩く道がずっと見えてるのがいいですね。
映えるカップルだ。
帰りは雪が溶けてきてるのでベシャ雪で
ヒップソリで遊んで下ってる人もけっこういました。
それにしても、雪山歩きは
中毒性が高い。
徐々に街が近くなってきました。
そろそろこの白銀の世界ともお別れ。
八方ケルン君まで戻ってきました。
毎度だけど、雪道は下山がラクなので夏山より早く下れます。
登りは4時間かかりましたが、下りは2時間かかりませんでした。
そして
ゴーール!
朝はガスてったのでわかりませんでしたが、ここのリフトこんな絶景だったんすね!
まだまだ楽しんでるスキーヤー・ボーダーがたくさんいて羨ましくなりました。
下山後の温泉・食事
今回の下山後のご褒美は白馬駅近くの『みみずくの湯』を利用しました。大人700円
この温泉、露天から白馬三山が見渡せてロケーション最高ですよ。
料金詳細はホームページを。
そしてご飯は少し離れて長野市内の『澤正』さんで
絶品とんかつを食べて帰りました。
雪山サイコー!!
おわり
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