山の日に1泊2日塩見岳【鳥倉ピストンで三伏峠小屋テント泊】

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登山記
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今年の山の日は久々の3,000m峰である南アルプスの塩見岳へ。

岩場が苦手な自分は後回しにしていた百名山なのですが、先週五竜岳に登り勢いがついたので友人と2人で攻めてきました。

長い樹林帯と険しい岩場の先には感動のビューが待っておりました。

ルート・コースタイム

一番オーソドックスな鳥倉登山口からのピストンで三伏峠小屋にテント泊しました。

小屋泊でしたら塩見小屋に泊まるのがベストプランかと思いますが、テント泊だと三伏峠小屋一択のみなので、1泊ですと必然的に1日目か2日目どちらかがロングになります。

自分らは当初1日目にロング予定でしたが、到着が少し遅れてしまい短い睡眠時間では自信が無くなってしまったので、2日目ロングの工程にしました。

ヤマレコの総距離・標高差が少しバグっており、正しくは以下になります。

コースタイム

【1日目】
6:59鳥倉第2駐車場 ⇒ 8:12鳥倉登山口8:20 ⇒ 11:49三伏峠小屋《泊》
【2日目】
1:45三伏峠小屋 ⇒ 4:55塩見小屋5:13 ⇒ 6:12塩見岳山頂(西峰) ⇒ 6:17塩見岳山頂(東峰)6:50 ⇒ 7:55塩見小屋8:18 ⇒ 11:35三伏峠小屋12:24 ⇒ 14:40鳥倉登山口 ⇒ 16:15鳥倉第2駐車場

総距離:約26.1km 標高差:約2,350m

コース状況

●鳥倉登山口~三伏峠小屋
序盤はよくあるカラマツが整列した樹林帯歩き。
豊口山のコルから先は谷側のトラバースぎみな箇所が多めで、朽ちた木道の階段やらが多く滑りやすいので注意しながら歩きました。
鉄骨の材が置いてあったので、近いうちに補修されそうです。

●三伏峠小屋~塩見小屋
アップダウンは少々ありますが、基本的には樹林帯の気持ちのいい尾根歩き。
特に”美しい森”あたりは本当に美しい森で空気が美味しかったです。
三伏峠を出発してすぐの三伏山から塩見岳や小河内岳が綺麗に見えます。

●塩見小屋~塩見岳山頂
半分以上が岩稜帯でクサリ場も多数。特に最初のニセピークである天狗岩を越えてから見る山頂の岩峰には岩場苦手の自分には絶望感を感じました。
ですが、手がかり足がかりはしっかりしておりルートも安全に確保してくれているので見た目よりは恐怖を感じず歩けました。
自分はヘルメットを装着していきましたが、装着率は2割もいなかったかなーという印象です。

駐車場

鳥倉第二駐車場

鳥倉に前日の22時ごろに到着しましたが、ゲートのある第1駐車場は満車で1.2km離れた第2駐車場にギリギリ駐めれました。もう少し離れたところに第3もあり、そちらも朝には満車になったみたいです。駐車料金はすべて無料。

下山時に第1駐車場を通ったらかなり車道の半分ぐらい塞いでるきわどい駐め方してる車がいて気分悪くなりました。

満車の鳥倉第二駐車場

朝起きて気付きましたが、下にも駐められたんすね。

鳥倉林道もけっこう長く標高もけっこう高い所にあるので、こんなところまで道を引いてくれて感謝いたしました。

登山記

1日目

鳥倉林道を歩く登山者

7時ごろ出発し林道をてくてく。

鳥倉林道

たまに自転車で行く人もいて羨ましくなる。

満車の鳥倉第一駐車場

20分ほどでパンパンの第1駐車場へ。

水場とトイレあり。

鳥倉第一駐車場のバス停(時刻表)と登山届BOX

バス停と登山届BOXもあり。

鳥倉第一駐車場のゲート

こちらがゲートで、右側から通れます。

鳥倉登山口

ゲートから40分ぐらい歩きやっと鳥倉の登山口へ。

屋根付きのバス待合所と

鳥倉登山口のトイレ

仮設トイレ4基あり。ペーパーもあり。

鳥倉登山口の岩石説明図

こんなんありました。

鳥倉登山口のバス停と時刻表

一応、バスの時刻表を。

毎日アルペン号で来て、帰りはここから駅か松川インターから高速バスで帰る人もいました。

鳥倉登山口

よし!出発!

今日はここから3時間ぐらいしか歩かないので気が楽。

塩見岳の登山道にある看板

はい。

行ってみてわかりましたが、狭いのでテント張れないっす。

塩見岳登山道の樹林帯

朝日が眩しい樹林帯をもくもくと。

塩見岳登山道の登山標識

親切ですね。とても距離感がつかみやすかったです。

塩見岳登山道の樹林帯

苔がむしむしマイナスイオンたっぷりで

塩見岳登山道の苔むす樹林帯

八ヶ岳や鳳凰三山を思い出しました。

塩見岳登山道の苔むす樹林帯
塩見岳登山道の苔むす樹林帯

めちゃくちゃ好きな景観です。

塩見岳登山道の苔むす樹林帯
塩見岳登山道のコル

1時間ちょっとでコルに到着。

塩見岳登山道の苔むす樹林帯

あーー

空気が美味い。

塩見岳登山道の木道

こんなところが多数あるので慎重に。滑ります。

塩見岳登山道の鉄材

運ぶだけでも大変すよね。

本当に感謝です。

塩見岳登山道のほとけの清水

ちょうど半分ぐらいの場所に”ほとけの清水”という水場があり、チョロチョロ出てました。

塩見岳登山道の苔むす樹林帯

シラビソと苔が最高!

塩見岳登山道の苔むす樹林帯
塩見岳登山道の苔むす樹林帯
塩見岳登山道のキノコ
三伏峠小屋の看板

おおっ!

本当に200歩ちょっとでした。

三伏峠小屋の看板

出発から4時間弱で到着!

三伏峠小屋

下山する人たちから『テント場パンパンですよ』と何人にも言われてめちゃくちゃ心配だったのですぐに受付へ。

一張り2,000円でトイレ代込みでした。

先週の唐松・五竜の半額なので安く感じました。北アルプスは色々と高いんすね。

三伏峠小屋の水場案内

水場は往復30分。小屋にもミネラルウォーター売ってました。

自分は3.5Lぐらい担いできて、ビールとコーラ購入したぐらいで水は余りました。

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三伏峠小屋の景色

テント場はあちら新館の裏手にあります。

三伏峠小屋のテント場

ちょうど撤収する下山者も多く、構えてたより選べてコンディション良い所をゲット。

山の日の三伏峠小屋のテント場

夕方ぐらいにはパンパンでトイレの近くとかにも張ってる人いました。

三伏峠小屋のトイレ

6,000万円かーい!

トイレや小屋がすぐ近くで、先週の唐松岳の頂上山荘と比べるとめちゃくちゃ環境良く感じました。

三伏峠小屋の看板

なんかかっこいいな。

三伏峠小屋の受付

受付はこんな感じ。

三伏峠小屋のフード・ドリンクメニュー

メニュー。

三伏峠小屋のテント場で飲むビール

600円のビールを。

コーラ含め飲み物はほぼ常温でしたがすこーし冷たかったので購入しました。

塩見小屋のコーラもほぼ常温だったので、この辺はキンキンは期待できないのかも?

テント内

ドコモの電波はやや入りましたがネット閲覧できるレベルではなかったので、ビール飲んで昼寝して起きて夜飯食べて、明日の朝早いし早めに寝ました。

あ、小屋泊の人はWiFiあるみたいですよ。

2日目

夜中の三伏峠

翌朝、1時ごろ起床で1:45出発!

すぐにある分岐を左へ。

夜中の三伏山

すぐに三伏山へ。

この時は気付きませんでしたが、この稜線で一番のビューでした。

それにしても、今日はアタックサックのみなので軽い軽い。めちゃ軽快です。

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夜中の本谷山

途中で一番大きなピークの本谷山。

夜中の塩見岳の樹林帯

もくもくと樹林帯を歩くこと出発から3時間ちょっとで

早朝の塩見小屋

塩見小屋に到着。

塩見小屋のトイレ

トイレは300円で携帯トイレを購入してするシステムでした。

なので、山小屋特有の便所臭さはありませんでした。

朝焼けに染まる塩見岳山頂

小休止しストックをしまいヘルメットを被り出発すると、モルゲン塩見岳が。

手前はニセピークの天狗岩で塩見のジャンダルムとも呼ばれてます。奥が山頂すね。

塩見岳で見た朝日

オラにパワーを分けてくれ。

塩見岳のホシガラス

ライチョウは見かけませんでしたが、ホシガラスは多かったです。

塩見岳の岩場

天狗岩の登りもまあまあ。

塩見岳のクサリ場

難易度は高くはないですがクサリ場もあります。

高度感もそんな無かったと思います。

塩見岳で見たブロッケン現象

見事なブロッケンが見れました!

塩見岳から見た白峰三山

左を見ると白峰三山が雲海に浮かんでおります。

塩見岳から見た滝雲

流れる雲。

塩見山頂の岩峰

天狗岩を越えるとラストの岩峰が現れました。

怖気付く…

塩見山頂の岩峰

鞍部より。

でも、かなり安全なルートを確保してくれていたので、見た目ほどは恐怖を感じずに歩けました。

塩見山頂直下の岩場

メットはした方が良いかと思います。

塩見山頂直下の岩場

険しさ的には先週の五竜岳の山頂直下と同じぐらいかなーと思いました。

塩見山頂直下のクサリ場

そこまで高度感を感じる場所は少ないですし、クサリは頑丈だし手がかり足掛かりはしっかりしてるので、こちらも難易度的にはそんな高くないかなーという印象です。

ルートを作ってくれた方にほんと感謝です。

塩見山頂(西峰)

着いたーー!!

塩見小屋からは約1時間でした。

塩見山頂(西峰)の山頂標識と富士山

一番先に目に入るのがこの富士山!

塩見山頂(西峰)から眺める富士山

百名山の深田久弥先生が『ここから眺める富士山はどこの山から眺めるよりすぐれている』と言ってましたが、その意味がわかりました。

自分的にもトップクラスの富士見スポットだと思います。

距離感的には丹沢辺りからと同じぐらいかなーと思いました。

塩見山頂から眺める富士山と太陽

天気も最高!!

塩見山頂(東峰)と富士山

五竜岳は双耳峰で、あちらの東峰の方が標高が5mほど高いとのことなので行ってみます。すぐです。

塩見山頂(東峰)の山頂標識

頂いただき!

塩見山頂(東峰)から見た西峰

から見た西峰!

ピラミダルで絵になる~

塩見山頂から見た中央アルプス

奥には中央アルプス。奥に御嶽山。

向こうからこっちも綺麗に見えますもんねー

右回りにぐるーっと見てみます。

塩見山頂から見た北アルプス

北アルプスもズラーっと。

塩見山頂から見た槍・穂高連峰

槍・穂高のギザギザがくっきり。

実は当初剱岳予定で台風の影響で急遽こっちに決めたんですが、向こうでも良かったっぽいすね。

塩見山頂から見た南アルプス北部の山々

その右には南アルプス北部の山々。

左から仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳。

農鳥岳だけ登ってないのでいつか登りたいです。

間ノ岳山頂から見た塩見岳

ちなみに、間ノ岳山頂から眺めた塩見岳はこんな感じです。

兜将軍とも呼ばれてるだけあり、ほんと兜みたいですね。

塩見山頂から見た仙塩尾根

その白峰三山からこちらへ続く仙塩尾根。

いつか歩きたいなーと思ってたら

仙塩尾根を歩く登山者

けっこう歩いてる人いました。

お盆休みですし、大縦走する人もけっこういるんですね。

塩見岳から見る蝙蝠岳

富士山方面には玄人に人気の蝙蝠岳(こうもりだけ)が。

見事なピラミダルでめっちゃいい感じでした。

塩見岳から見る南アルプス南部の山々

南方向には南アルプス深南部の山々。

荒川岳の存在感がすごくてめちゃくちゃ登りたくなりました。

塩見岳から見る小河内岳と烏帽子岳

その右には小河内岳と歩いてきた三伏山。

塩見岳から見る三伏峠小屋

三伏峠小屋も見えました。

おそらく新館の2階からは塩見岳見えるんすね。

塩見岳から見る塩見小屋と天狗岩

1時間弱まったりし、下山しましょ。

まずはあちらの塩見小屋まで。

塩見岳山頂直下のクサリ場

帰りもクサリ場は慎重に。

塩見岳山頂直下の岩場

クリアし振り返る。

ハイマツと山々

ハイマツと山々。

高山っぽくて好きな景観です。

塩見岳から見る仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳

右には女王様(仙丈ヶ岳)とプリンス(甲斐駒ヶ岳)がクリアになりました。

塩見岳から見る白峰三山

白峰三山も。

ほんと南アルプスは山が一つ一つでかい!

塩見小屋と塩見岳山頂

1時間弱で塩見小屋へ到着し山頂を眺める。

塩見小屋から眺める仙丈ヶ岳

ベンチからちょうど仙丈ヶ岳が綺麗に見えました。

塩見岳の樹林帯

行きは暗闇でしたが、”美しい森”というところが本当に美しくて感動しました。

塩見岳の樹林帯のシラビソ
塩見岳の樹林帯のシラビソ

なんか浄化された気分になりました。

塩見岳の苔
塩見岳の登山道

気持ちのいい稜線歩きですが、緯度の関係か南アルプスは森林限界が高くほぼ9割以上が樹林帯でした。

塩見岳の登山道

でも、こんなのも嫌いじゃないんすよね。

塩見岳の登山道から見た立ち枯れた木々と小河内岳

立ち枯れた木々と小河内岳。

いつかあっち方面にも行ってみたい。

三伏山から見た塩見岳山頂

三伏山に到着。

この稜線で一番の大展望スポットです。

三伏山から見た塩見岳

ここからの塩見岳。めちゃくちゃかっこいい!

良かったー!晴れてくれて。

三伏山から見た塩見岳と稜線

歩いてきた稜線。

三伏山から見た間ノ岳と夏雲

北岳・間ノ岳と夏雲。

THE夏山!

三伏山から見た三伏峠小屋と夏空

三伏峠小屋はすぐそこ。

三伏峠小屋のテント場とトンボ

塩見小屋から3時間ちょっとでテント場へ帰還し撤収を。

トンボがたくさん飛んでました。

三伏峠小屋のカレー

下山前に腹ごしらえ。

友人はカレーを食べてましたが、手作り感あって美味しかったとのことです。

こういうところはレトルトがデフォだと思ってたので意外でした。

塩見岳の苔むす登山道

ちょうど午後からガスってきてしまい、帰りはコケとガスの幽玄な世界に魅了されました。

塩見岳の苔むす登山道
塩見岳の苔むす登山道
塩見岳の苔むす登山道

おしゃれハイカーさんがたくさんいました。

塩見岳の苔むす登山道

ミドリに癒され、三伏峠小屋から2時間ちょっとで

鳥倉登山口

鳥倉登山口に帰還!

雨の鳥倉林道

最後の最後に雨に降られました。。

鳥倉第2駐車場

そして登山口から1時間半ぐらい林道を歩き第2駐車場にゴーール!

本日は最長行動記録タイの14時間半でした。

先週もアルプス歩いたせいかそこまでヘトヘトにはなりませんでした。

下山後の温泉・食事

まつかわ温泉 清流苑

2年前に聖岳に登った際にも利用しましたが、この辺は登山口近くに日帰り温泉が無く、1時間半ぐらい走った松川インター近くのまつかわ温泉 清流苑さんへ。

前泊の際にも利用したんですが、ここめっちゃお気に入りです。

まつかわ温泉 清流苑の館内

しかも、なんとリニューアルされていて館内めっちゃ綺麗になってました!

高級旅館みたい…

まつかわ温泉 清流苑の料金表

なのに入浴料は500円!

湯船もたくさん種類があって休憩所もいい感じで…

なによりご飯処のご飯が美味い!

コスパも良く大満足でした。

宿泊もできますよ!

おしまい

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