北アルプス最深部。
その名の通りアクセスが大変で、片道1泊はかかる山深い秘境の地。
登山にハマりだしてからずっと憧れている場所であり、特に北アルプス最深部は槍と穂高に登ってから行きたかった。
今回は前回涸沢にテント泊2泊して自信がついたので、8月末の晩夏に一人テント背負って攻めてみました。
ルート・コースタイム
北アルプス最深部へは長野側の高瀬ダム、富山側の折立、岐阜側の新穂高の3ルートがメジャーですが、今回は新穂高からのピストンで、双六小屋のテント場で2泊しました。
2日目に双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳に登り、帰りは巻道で。当初は水晶岳まで行けたらなーと思ってましたが、テント泊2回目のヘタレくんには体力的にムリでした。
ヤマレコのログが少々バグっており、おおよその距離と標高差は下記の通りです。
感想としては、北アルプス最深部ではありますが、やはりメジャーなルートなだけあり登山道はよく整備されていて歩きやすかったです。
危険個所や高度感のある場所もほとんどありませんが、鷲羽岳直下のみザレててやや高度感があるので少し緊張しました。
それより、駐車場は以下に記載しますが新穂高の無料駐車場が埋まっていたため鍋平駐車場になってしまい、そこからの距離が地味ツラでした。。
駐車場
下山時に撮った写真ですが、新穂高の無料駐車場(市営第3駐車場)は全日22時に到着するも埋まっており、泣く泣く徒歩20~30分上がったところにある鍋平駐車場を利用。
帰りは新穂高ロープウェイに乗り、「鍋平高原駅」から徒歩で帰ってきました。
この辺です。
登山記
1日目
4時半頃鍋平駐車場を出発し、暗闇の中ヘッデン点けて鍋平から20分程下り、やっとスタート地点へ。
帰りにこれ登って帰るのイヤだから、ロープウェイで戻れるかなーと立案。
てくてく林道を歩き
1時間半ぐらいでわさび平小屋へ到着。
ここの名物♪
きゅうりをパクリ。100円
その名の通り、わさびもありました。
再びこんな林道を少し歩くと
小池新道の入口に到着し、やっとここから登山道へ。
新穂高から1時間半ぐらいなので、上高地~横尾の半分ぐらいな感覚かも。
さすが北アルプスな整備ぐあい!
ありがとうございます!!
綺麗なお花が歓迎してくれました。
たいして急ではないのですが、まだテン泊装備に慣れてないので重くてぜぇぜぇ…
しかも暑いし汗ダックダク。
でも前回より装備減らしたし、まだ軽く感じました。
秩父沢。
絶好の休憩ポイント。
眺望がどんどん良くなってくる。
左に西穂の稜線。右奥に焼岳。
お天気サイコーー!
この湧いてくる雲も夏山っぽくていい感じ。
あと5分が長く感じ
バッテバテで出発から6時間ほどで鏡平へ到着!
ここには鏡池があって逆さ槍が見れるのですが、この時は波打ってて見れませんでした。でも帰りは見れました。
槍穂もガスってるけど、この後クリアになりました。
ナイスロケーションでございます。
うまっ!!
1000円
こんな展望です。
少し登ったところから、さっきの鏡平山荘越しの槍!
左には、いつか歩きたい裏銀座の西鎌尾根。
けわしー
めっちゃかっこいいです。
去年あっち側(上高地)から登りました。
スーパーズームすると、記念フォト撮ってる人まで見えました。
どこの山頂にも笑顔ありだ。
これからの道は、ほぼ全て槍が側に居てくれました。
ヒイヒイ言いながらやっと稜線に出て、花見平より明日登る双六岳を眺める。
双六岳というか、双六台地。
アップダウンがありヘロヘロになりかけたところで、現れました!
憧れ続けた鷲羽岳!!
か ん ど う ・・・
そして、やっと双六小屋も確認!
いいところにあるな~
自分のパッキングが下手なのかザックが合わないのかわかんないけど、肩がめっちゃ痛くなり、もうほんとしんどいので、今宵の幕営地はあそこに決定!
当初の予定では、行ければあの先にある鷲羽岳直下の三俣山荘まで行って、明日鷲羽岳と、その左奥にある黒い水晶岳を攻める予定でしたが、水晶は諦めました。
出発から10時間弱でやっと双六小屋に到着し、寝処を設営。
設営する時だけ風が強く手こずったけど、なんとかいけました。
まだ要領つかんでないし一人なのでめっちゃ時間かかりました。
設営代は1泊1人1000円。
ビール!ビール!
ほほ~
トイレは宿泊者でも毎回100円かかりました。
色々わかりやすいマップもありました。
魅力的な名前ばかり。
参考になります!
双六小屋、すっごく居心地良さげでした。
ぐだぐだ過ごし、19時ごろにはお休みしました。
2日目
翌朝。
みんな3時半ぐらいから起き始めたので、自分もそれぐらいに起床し5時過ぎスタート!
ていうか、8月末でしたが、もう秋。めっちゃくちゃ寒かったです。
今月初めに行った涸沢の時と全然違いました。
ドドドドド快晴でございます!!
今日は一部だけど憧れの裏銀座縦走路を歩く!
最高の天気の予感でテンション上がります!
少し登ったところで、燕岳辺りからひょこっと現れました。
小屋から20分ぐらいで双六岳への分岐へ。ここを双六岳方面へ。
こちらでサンライズ鑑賞。
携帯の電波もこの辺だけ繋がるので、ちょっと通信。
帰りもこちらで通信休憩しました。
日が当たり暖かくなってました。
今日はテントを双六に残してアタックザックのみなので、宙に浮いてるぐらい軽い軽い。
穂高連邦。
今頃あちらの裏側ではモルゲンロートに歓喜してそうですね。
右には、焼岳(2,455m)、乗鞍岳(3,026m)、御嶽山(3,067m)。
その右には、これまた憧れの
笠ヶ岳!(2,897m)
見事な笠!登りたい!!
有言実行で、4年後の2023年夏に無事登頂しました。
まずは一つ目のピーク踏んだり!双六岳(すごろくだけ)!
お決まりの構図。
槍ヶ岳ハイウェイだ。
この槍と穂高のズラッと感がたまりません!
やはり、どちらも登ってから来るといいですね。
ちなみに、槍からのこっちはこんな眺め。
左上下が今いる双六岳。右上が今から向かう三俣蓮華岳。
西側は雲海で、白山が目立ってました。
いつか登りたい。
そして、すぐそこに黒部五郎岳!(2,840m)
こんな近くでお会いできましたね。
その右には”北アルプスの貴婦人”こと薬師岳!(2,926m)
あちらは2年後の2021年夏に登頂しました。
3000mクラスの大スター達に囲まれ、鳥肌モノ!
これから向かうピークたち。
左に三俣蓮華岳、右に鷲羽岳。中央奥に今回行けなかった水晶岳。
三俣蓮華へは少々アップダウンあり。
一輪の。
双六から1時間ちょっとで2つ目のピーク三俣蓮華岳に到着!2,841m
雲ノ平がすぐそこに!
向こうに薬師岳。
薬師岳、でっかくて南アルプスの山みたい。
雲ノ平山荘も見えました。
もう何年も憧れている日本最後の秘境・・・
あの奥の谷の底に日本最奥の温泉こと高天原(たかまがはら)温泉があり、その2つとセットで行きたいんだけど、今回はすぐ近くで眺めるだけで満足。
いつか絶対行くぞ!
左に黒部五郎さん。
右に太郎兵衛平。
向こうからもこちらが綺麗に見えてるんでしょうね。
そして鷲羽どーーーん!
今から登るから待ってろよー
黒部源流と向こうに水晶岳。
振り返って双六方面。
もう…どっこ向いても絶景すぎて…
北アルプスの深部に立っているというだけで興奮します!
一度降りて、ハイマツのトンネルを抜けると…
再び鷲羽どーーん!!
ほんと鷲が羽ばたいてるような山容でめっちゃくちゃかっこいい!
1人大興奮ルンルン野郎になる。
でも、あそこの三俣山荘から400m弱の登り返しが急そうで少々怖気付く…
最奥の楽園へ。
日和ですね~
帰りにこちらでランチしましょ。
鷲羽ハントへ。
少し歩いて振り返ると、おとぎ話のような景観が広がっていました。
三俣山荘、ロケーション良すぎ!
日差しはキツかったけど、秋な感じで汗が吹き出る程ではなかった。
振り返るとこんな絶景!
真ん中に三俣山荘と、右上がさっき登った三俣蓮華岳。左奥が双六岳。その奥にちょびっと出てるのが笠ヶ岳。
山頂直下は少々ザレた急登で神経使いました。
三俣山荘から1時間ちょっとで到着!2,924m。
なんちゅー絶景ですか!
北には裏銀座の野口五郎さん(2,924m)に
今回諦めた水晶殿!
別名黒岳。(2,986m)
ほんと黒い。
見たかった鷲羽池もお見事。
常念山脈最高峰の大天井岳(2,922m)に
去年登った燕岳(2,763m)と燕山荘も見えました。
向こうからこっちも綺麗に見えますもんねー
2024年のGWにも登りました。
黒部五郎さんに雲ノ平もすぐそこに。
四方八方の名峰たちに見つめられ、うっとりしまくりました。
皆さま笑顔でこの絶景を楽しんできました。
さーて、戻りますか。
あちらの双六小屋まで。
ガスが湧いてきたしね。ってか近い。
もう絶景は存分に堪能しました。
絵になるお兄さん。
さすが北アルプスなだけあり、オシャレなULハイカーさんがたくさんいました。
ガレザレなので、下山時はスリップしないように。
山容もまあまあ似てるし北岳の山頂直下に似てる感じがしました。
三俣山荘に戻り、ランチ♪
有名なジビエ丼を頼もうと思ってましたが、売切れてたのでオムライスを。
店員さんも可愛く、そして前に情熱大陸で三俣山荘やってた時に出てた可愛い息子くんが受付してました。
小学生なのにめっちゃしっかりしてて驚きました。
シャレてます。
ジビエとサイフォンコーヒーが有名。
こんな秘境の地で美味いご飯やコーヒーが飲めるなんて、最高ですよ。
2階なので眺望良いですし
テント場にはせせらぎが流れ、この世の楽園。
泊まりたかったー…
絶対またいつか来ます。
帰りは巻道で。
でもけっこうアップダウンあってバテました。
硫黄尾根に日が差してていい感じ。
もう秋が来てます。
無事双六ベースに帰還し、かんぱーーい。
三俣山荘からは2時間半ぐらいでした。
この昼下がりのテント場の雰囲気、大好きになりました。
チューハイ飲みながら百名山読んで、久弥さんの鷲羽岳を読む読む。
テント場は電話が悪い場所が多いので、小説おすすめっす。
3日目
翌朝。
4時起き5時半ごろ出発。
鷲羽、双六にバイバイ。
1時間半ぐらいで鏡平山荘へ。
帰りは見事な逆さ槍が見れました!
けっこう下ったと思ってたのに
まだまだとーいー。
彩りを♪
黙々と下り、鏡平から2時間ちょっとで
わさび平へ到着し、かんぱーい。
宝の山♪
そして大好きなブナに癒されながら
沢の音に癒されながら
こんな林道を1時間ぐらい歩き
ほぼゴーール!
でもここから駐車場へ45分も登るのイヤなので、ロープウェイ乗っちゃいまーす。
鍋平高原駅まで。片道1人400円+荷物代100円。
30分おきに出てたので、12時に乗車。
まあまあすぐ到着。
新穂高温泉方面へ少々歩き
本当のゴーーール!!
すっごい安堵感と達成感と充実感と疲労感。
下山後の温泉
今回のご褒美は、福地温泉の石動の湯さんへ。
3日ぶりにサッパリ。
良き湯でした。
日帰り入浴300円
山奥の昔話の里で、めっちゃ雰囲気良かったです!
おしまい
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