コーカサス3国の一つであるアルメニア。
日本ではあまり知名度は高くはないですが、世界で初めてキリスト教を国教にした国で、関東地方ぐらいの国土に約4,000以上の修道院が点在しています。
ヨーロッパの様な華美さは無いですが、逆にヴィンテージ感強めで味がありロケーションも良い修道院が多いので、周りの景色に溶け込みまるで絵画を見ているような感動を覚えました。
こちらでは自分が訪れた修道院のうち特に気に入った修道院を6つご紹介したいと思います。
ホルヴィラップ修道院
1つ目はアルメニアで一番有名な修道院のホルヴィラップ修道院。
トルコとの国境付近、広大な畑地帯の小高い丘の上に佇み、今はトルコにあるアルメニア人の心の拠り所であるアララト山が背後にそびえめちゃくちゃ絵になる景観です。
ホルヴィラップとは『深い地下牢』という意味で、4世紀ごろアルメニアにキリスト教を広めた聖グリゴールが当時のアルメニアの王様に13年間その地下牢に囚われていたとの事です。
自分が行った時は薄曇りでアララト山はクリアに見えませんでしたが、解放感抜群で裏手の丘に登ってボケーっと気持ちの良い時間が過ごせました。
アクセス・行き方
アクセス的には、アルメニアの首都エレバンから南に約40kmぐらいでバスで行けるとの事。
自分はタクシーをチャーターして色々修道院めぐりをしましたが、エレバンから一時間ぐらいでした。
ゲガルド修道院
2つ目はアルメニアの世界遺産に選ばれている、こちらもけっこう有名なゲガルド修道院。
まず、そもそも名前がカッコイイ!
濁点がたくさん入ってるとカッコよく感じるらしく、ゲガルドなんて3つ入ってるし。特に男子ウケしそうな名前。
ちなみにゲガルドとは『槍』の意味で、現在はエチミアジン大聖堂にあるロンギヌスの槍(イエスキリストの拷問に使われた槍)が当初はここにあったからこの名前になったんだとか。
洞窟修道院とも呼ばれ、院域のいくつかは岩盤を穿って造られた洞窟となっている。
アクセス・行き方
アクセス的には、エレバンの南東30kmぐらい。
有名な観光地なので、エレバン市内からツアーやマルシュルートカ、タクシーチャーターで行けます。
タクシーチャーターだとゲガルド修道院と下記ガルニ神殿のセットで約3,500円と提示されました。
近くのガルニ神殿もおすすめ
ゲガルド修道院の数キロ手前にこれも有名なガルニ神殿という遺跡があります。
THE ギリシャ神殿の様な建築物で、こちらもゲガルド修道院と共に世界遺産に登録されています。
ゲガルド修道院の岩山に囲まれたロケーションも良いですが、こちらはガルニ渓谷が見渡せ解放感抜群です。
ガルニ渓谷も柱状節理が見れ有名な観光地ですので、是非セットで訪れてみてください。
セヴァン修道院(セヴァナヴァンク修道院)
3つ目はセヴァン修道院(セヴァナヴァンク修道院)。
アルメニア東部にあるコーカサス最大の湖セヴァン湖の半島に佇むこじんまりとした修道院で、アルメニアでも超有名な観光スポットの一つです。
自分が行った時は薄曇りでしたが、綺麗な色とりどりのお花がいたるところに咲いていてとても絵になる景観でした。
湖からの風を感じとてもリラックスできた思い出があります。
アクセス・行き方
アクセス的には、セヴァンの街から東に5kmほど。
公共交通手段は無いのでセヴァンの街から徒歩かヒッチハイク。
もしくはエレバンなどでツアーかタクシーチャーターが良いかと思います。
ハガルツィン修道院
4つ目はハガルツィン修道院。
アルメニアのスイスと呼ばれる避暑地ディリジャン地方の森の中にひっそり佇む、ヨーロッパの古城みたいな雰囲気。
ハガルツィンとは『飛び交う鷲』という意味で、今でもこの修道院の上空で鷲が飛び交う姿がたまに見れるとか。
静かな緑豊かな森の中というリアルドラクエの世界で、ほんと絵画の様な景観でめちゃくちゃ感動しました。
アクセス・行き方
アクセス的には、ディリジャンの中心地より北東に10kmほど。
公共交通手段は無いので、ディリジャンの街からタクシーで行くか、エレバンからツアーやタクシーチャーターするかですかね。
ノラヴァンク修道院
5つ目はノラヴァンク修道院。
アルメニア中南部、イランとの国境付近の渓谷に佇む超絶ナイスロケーションで、周囲を囲む赤い岩山が印象的。
ノラヴァンクとは『新しい修道院』という意味で、アルメニア最高の建築家シラネスと史上最高の建築彫刻家モミクによって建造されたことから『アルメニアの至宝』とも称されています。
裏手の丘に登り全景を見渡した時は、本当に絵画を見ているような気持ちになりました。
アクセス・行き方
アクセス的には、アルメニア中南部のアレニ村から南東に10kmほど。
公共交通手段は無いので、アレニ村からタクシーかエレバンからツアーやタクシーチャーターするのが一般的かと思います。
タテヴ修道院
最後はタテヴ修道院!
アルメニア南部、アゼルバイジャンやナゴルノ・カラバフの国境近くの渓谷の崖の上に佇み、アルメニアで最も美しい修道院と称されています。
9世紀に建てられ、宗教施設としてだけではなく中世アルメニアにおいて重要な教育施設としても知られ、最盛期には600~1,000人もの修道士が暮らしていたとされます。
正直訪れる前はこの修道院の事は知らずタクシーのおっちゃんにおすすめされて訪れましたが、結果アルメニアで一番気に入った修道院です。
アクセス・行き方
アクセス的には、アルメニア南部の街ゴリスから南東に20kmほど。
公共交通手段は無いので、ゴリスからタクシーチャーターが一般的。約一時間ぐらいみたいです。
それかエレバンからツアーやタクシーチャーターですかね。
ゴリスまではエレバンからバスが出てます。(一日2本、約5時間、約1,500円)
5,752mのロープウェイでアクセスするべし!
車でもアクセスできますが、2013年に開通した当時ギネス認定された5,752mのロープウェイで行くことができるので、是非とも訪れる際はこちらのロープウェイで行った方が良いと思います。
天空の修道院とも呼ばれており、その意味がわかると思います。
道中の景色も絶景だらけ
こちらも行くまで知りませんでしたが、アルメニアはけっこう山や丘陵地帯が多く、山好きにはたまらない景色の連続で感動しました。
途中何度もコーカサスや中央アジアでよく見かける家畜の通せんぼに出くわし、これもまた楽しい思い出の一つとなりました。
観光はタクシーチャーターがおすすめ
アルメニアは国内いたるところに魅力的な修道院や観光地が点在しており公共交通機関があまりないので、効率よく観光するならエレバンを起点にタクシーチャーターがおすすめです。
エレバン市内の共和国広場付近にはツアーやチャーターの看板を貼った車などが待機してて簡単に交渉できます。
アルメニアは物価が安いので、一日まるまるチャーターしても日本みたいなバカ高い料金にはなりません。
参考までに、自分はゲガルド&ガルニ、セヴァン、ハガルツィンをまわってもらい日本円で約7,500円。次の日はアルメニア南部の修道院、ホルヴィラップ、ノラヴァンク、タテヴの3つを一日でまわり日本円で約11,000円ぐらいでした。
タクシー運転手は旅行で話す言葉ぐらいは英語話せます。
時間に余裕がある放浪してる方などはヒッチハイクがけっこう一般的みたいです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は修道院のみにスポットを当ててご紹介しましたが、アルメニアは物価が安くご飯が美味しく、そして人々がほんと親切でとても大好きな国です。
皆さんも是非訪れてみてください。
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