2024年は辰年ということで、年男の友人と2人で北アルプスは後立山連峰の五竜岳へ。
周りの山に登るたびに憧れ続け10年以上。毎年行きたい日の五竜山荘のテント場の予約が埋まってしまい、今年はもう諦め唐松岳にテント泊して挑むことにしました。
高所恐怖症・岩場嫌いの自分には試練でしたが、無事帰ってこれてよかったです。
そして9割以上ガスでしたが、行動中は雨に降られずたまに雲が退いてくれて絶景は拝められたのでそこもよかったです。
ルート・コースタイム
登りは八方尾根のゴンドラ&リフトを利用し八方池山荘から。
下りはアルプス平からゴンドラで下り、タクシーで八方尾根の駐車場へ戻りました。
八方尾根アルペンライン:片道1,900円
白馬五龍テレキャビン:片道1,600円
五竜エスカルプラザ⇒八方尾根第3駐車場タクシー代:2,700円
(アルプス第一交通 白馬営業所:0261-72-2221)
唐松岳の山頂はガッスガスだったし以前残雪期に登ったことあるので今回はパスしました。
スマホのバッテリー残量が少なくなってしまい、最後の最後でログが切れています。。大体ですが以下の通りになります。
コース状況
●八方尾根~唐松岳
八方池までは一般のハイカーさんがたくさんいて大賑わい。よく整備されており歩きやすくお花畑もたくさんあって初心者向け。八方池~唐松岳頂上山荘も歩きやすいです。
●唐松岳~五竜山荘
唐松岳頂上山荘からすぐに難所の牛首があり、高度感のある岩場・クサリ場が続き大黒岳まで約1時間は緊張地帯が続きます。※ヘルメット必須・ストック収納
クサリや足場などはしっかりしてるので岩場歩きに慣れている人には難易度はそこまで高くはないと思いますが、逆に岩場に慣れてない人や苦手な人にはかなりの試練かと。自分は岩場大嫌いなのでけっこうな恐怖を感じました。
個人的には槍の穂先や奥穂高より怖かったです。
●五竜山荘~五竜岳
コースタイムは登り1時間ほどですが、後半30分ぐらいは岩場・クサリ場のTHE岩稜帯歩き。
牛首を通過して行ったのでそこまで恐怖は感じませんでしたが、遠見尾根からピストンだったらもっと怖く感じたかと思いました。
慎重に3点支持をすれば大丈夫かと思います。※ヘルメット必須・ストック収納
●五竜山荘~遠見尾根
五竜山荘裏手の白岳~西遠見山までは岩場・クサリ場・痩せ尾根が続きます。
牛首や五竜岳山頂直下の岩場よりは難易度や怖さも劣りますが、十分注意。
西遠見山~アルプス平は歩きやすい樹林帯ですが、アップダウンけっこうあり。特に中遠見山の登り返しがきつかったです。
今回の岩場の難易度的には、牛首 > 五竜岳山頂直下 > 遠見尾根 て感じかと思います。
駐車場
八方尾根の第3駐車場を利用。無料。
ゴンドラ付近にある駐車場は1日1,000円などの有料なので、ゴンドラまで徒歩10分弱ぐらいですし無料なのでこちらがおすすめかと。
こんな事書いてありますが、前泊ぐらいなら大丈夫かと。
なによりトイレが綺麗で、音姫内蔵のウォシュレットには感動しました。
隣にはせせらぎが流れ、沢の音に癒されました。
まあまあ広いです。
登山記
1日目
夜中に駐車場に到着し仮眠し6時ごろ起床。
これから登る八方尾根が綺麗に見えるナイスロケーション。
青空にワクワクするも、天気は残念な結果に。。
久々の重装備なので重い。。
てくてく10分弱歩き
ゴンドラ乗り場へ。
八方池より先に行く人はこちらで登山届を提出しないとゴンドラ乗せてくれませんでした。
午後から天気が悪くなる予報なので、早めに山荘着くようにと言われました。
ゴンドラさいこー
夏はリフトが下にあるんですね!
けっこう草に足が当たるレベルでした。
お花畑をすれすれで見れるのがナイス。
リフト2回乗ってスタート地点の八方池山荘に到着。
明日がハードなので今日はイージーコースにしました。
ガスってきちゃいましたが
時折青空が覗き、お花畑に癒されます♪
アザミがでかかったです!
八方池まではかなり整備されていて休憩ポイントもまあまあありました。
アルプスデビューや山デビューにも相応しいかと。
約1時間ぐらいで八方ケルンくんへ。
なんかかわいい。
やはりガスガスで八方池の逆さ白馬は見れず。
無風だったのでリフレクションはいい感じそうだったのですが。
けっこう樹林帯が多く、冬とは全く違う顔。
ミドリや
様々なカラーに癒されます。
扇雪渓にて一休み。
その先にてアイドルに遭遇!
ガスは雷鳥にとってはベストコンディションなので、この後も何度も会うことになります。
振り返るとこんな稜線。
晴れてればなー…
左にはどかーんと五竜岳が見えるはずなんですが…
雪山だとこんな感じです。
右には三大キレットの不帰ノ嶮(かえらずのんけん)の岩峰たちがガスを纏って威嚇してきます。
めっちゃ怖い名前だし岩場嫌いなので一生歩かないでしょう。
このちょっとだけスリルある場所を通過すれば頂上山荘はすぐそこ。
とうちゃーく。
出発からは4時間半弱でした。
入口手前のシェードのところにテント場の受付があり、料金は
1張り2,000円+1人2,000円で計4,000円でした。
五竜と同じっすね。
公式HPより事前予約していきました。
ちょうどコーラの自販機が壊れており、炭酸はビール(35缶800円)のみでした。
水もペットボトルは売り切れで、料金はちょっとうる覚えですが量り売りで
500ml:200円 1L:300円(要煮沸)
だったと思います。
自分は水を3.5Lぐらい持ってきたので、ここではビールのみ購入しました。
トイレ代も年々高くなってますね。
でも、トイレにはこれでも赤字です的な説明書きされてました。
ここのテントサイトはこんな傾斜地に段々畑のように下に広がっていく感じで、上の方は早い者勝ちなシステム。
なんとか5段目?ぐらい(写真右奥)に張れましたが、小屋まで登り5分以上かかりトイレが億劫でした。
晴れたら立山連峰が目の前のナイスロケーションですが、隣の隣の鹿島槍の冷池山荘も離れてるんすよねー
それより、ドコモの電波状況がけっこう良く、少し重いですが普通にネット閲覧できるレベルでテント内ではスマホばっか見て過ごせました。
この後の道もドコモはけっこう電波入ってました。
ビール飲んで昼寝して雨が降ってきて起きて夕食食べ終わってぐだぐだしてたら、やっと視界が開け剱様がお見えになりました。
すぐ隣のサイトでライチョウが砂浴びしてました♪
めちゃ人懐っこかったです。
唐松岳の山頂もたまにクリアになりましたが、億劫になりパス。
ちなみにまた雪山の写真ですが、唐松岳山頂からの五竜岳はこんな感じでめっちゃかっこいいです。
日没時。
剱がラスボスの様に浮かんでました。
2日目
翌朝。テント場より五竜岳におはよう。
3時半ぐらいには起きましたが、ぐだぐだしてしまい5時半ごろ出発。
のちにもう少し早く発てばよかったと後悔することに。
唐松岳頂上山荘にさよならを。
日曜・月曜でしたが、夏休みシーズンなのでお子さんがけっこういました。
よし!
まずは今回最大の難所である牛首へ。
ちょうど朝だけ晴れてくれて、立山連峰が綺麗に見えました。
すぐ始まります。
いきなり怖い!
振り返るとこんな感じ。
正直、構えていたより3倍ぐらい怖い!
もちろん一歩外したらサヨウナラ的な場所ばかりで足がすくむが、逃げ場が無いので進むしかない。
そんな難所なのに、今回で一番クリアな五竜岳が見えました。
イケメーーン♪
グッドルッキングマウンテン!
岩にへばりつくあたくしと五竜岳。
五竜に惚れ惚れしてしまいますが、まだ緊張区間は続きます。
大黒岳までは気を抜けません。
構えてたより3倍ぐらい長かったです。
この辺も怖かった。
クサリに頼らないと無理な箇所が多かったです。
逆ルートの人もけっこういるので、すれ違いは本当に注意です。
なんとか無事通過し、振り返る。
ルート的には下りでしたが、テント装備で逆の登りは嫌だなーと思いました。
ここまで来れば一安心です。
ホシガラスさん、難所をクリアしたよ。
視界ゼロのこんなハイマツ帯をもくもくと歩き、出発から3時間ちょっとで
五竜山荘に到着。
小休止し、こちらに荷物をデポさせてもらう。
ちょっと行くと、雷鳥さんが砂浴び通せんぼ。
こちらはファミリーで3匹いました。
30分ぐらい歩くと岩々しくなってきます。
そこまで高度感がある場所はありませんでしたが、まあまあ険しく緊張しました。
ちょうど行ってしまいそうな方向にこんなマーキングがされていて、とてもルートがわかりやすかったです。
最後のクサリ場。
見えた!山頂!
なんと最後はライチョウさんにエスコートしてもらいました。
見にくいですが、山頂標識の下と、写真右下に合計2匹います。
感無量!!
百名山69座目!
視界ゼロだし下りのゴンドラの最終が16:30でギリギリになりそうなので、写真撮ってすぐ退散。
下りの方が事故は起きやすいので、慎重に慎重に。
ちょうど五竜山荘手前ぐらいで少し雲が退き
山頂が姿を見せてくれました。
こう見ても山頂は岩々しい岩峰ですわ。
五竜山荘は唐松岳頂上山荘より少し小さめかな。
テントサイトはすぐ近くですが少ないので埋まりやすいんすね。
ちなみにヤマレコかなんかで見ましたが、直近で空く事がけっこうありHPの更新がされないこともあるので、狙ってる人は【満】でも念のため電話で確認した方がいいみたいですよ。
600円のコーラを飲み干す。
武田菱がかっこいー
ドリンクはこちら。
お水は500mlで200円すね。
Tシャツも有名で、たまに着てる人見ますね。
あんままったりできないので、ちょっとしたらすぐに帰路へ。
裏手の白岳に登ります。
歩いてきた唐松岳の稜線。
お花畑が綺麗です。
最後の岩場に突入!
一応ストックは閉まった方がよいと思います。
今までのクサリ場よりは高度感はさほど無くクサリは補助的な感じでしたが、それでも慎重に慎重に。
牛首からもそうでしたが、緊張地帯から眺める五竜の姿がかっこいい。
なんかガスも雰囲気あって五竜の精悍さを引き立てます。
ルックス的には今のところ登った山の中でトップクラスに入るかっこよさですわ。
クサリ場を過ぎると痩せ尾根。
ズルっと滑ったら危ないです。
西遠見山まではけっこう痩せた道です。
五竜山荘から2時間ぐらいで大遠見山へ。
CT1時間半ですが厳しめ?
アルプス平まで約5kmの看板、下りの最終は基本16:30です。
大遠見山からはけっこう歩きやすかったですが、アップダウンがけっこうありバテました。
左は死骸でしたが、標高2,000m以上あるのにクワガタさんが。
ちょうど息子にミヤマ採ってきて!と言われてましたが、ミヤマは見つけられず。。
ほんと、いろんなお花を見ました。
小遠見山へ着くとこんな案内書きが。
友人のペースだと間に合いそうになく、自分は先に降りて直接伝える事にしました。
白馬五竜のホームページにも同じことが書いてあります。
すぐこんな登山口看板がありました。
小遠見山までは一般ハイカーも来れる散策路になってるみたいです。
こんな感じ。
地蔵ケルンに夏雲。
気持ちの良いブナ林を歩き
やっとこゲレンデトップへ。
あそこのリフトで帰ろうと思ったら10分以上乗って5分登り返しがあるとの事で、ゴンドラ乗り場まで歩いて10分ぐらいだし歩きました。
白馬村の町並みがクッキリ。
もう四半世紀前ですが栂池スキー場に一冬籠ってたので、白馬は第2~3ぐらいの故郷だと思ってます。
またまたお花畑。
コマクサがめっちゃ咲いてました。
そしてゴーール!
15:40ごろ着。五竜山荘からは4時間ちょっとでした。
カフェは15:30閉店みたいでした。
こちらでスタッフさんに友人が遅れそうと伝え、遅れた場合は延長料金が1グループ3,000円かかるとのことでした。
ほえ~
やはり友人は遅れてしまい16:45ごろに着。
延長代を支払いゴンドラで下界へ。
ご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありませんでした。
おしぼりサービス、どうもありがとうございました!
数分で到着し、タクシーを呼んだら5分ぐらいで来てくれて八方尾根の駐車場へ戻りました。
最後の最後に迷惑をかけてしまい反省。
下山後のご褒美
温泉
この辺は倉下の湯かみみずくの湯が好きなのですが、今回は駐車場から近かったし行ったことなかった八方の湯へ。
こじんまりしていて館内も広くはないですが、休憩スペースや軽食・お土産屋もあり、なにより湯質がアルカリ強めでヌルヌルいい感じでした!
水素も含まれてるっぽいですよ。
めちゃ近いです。
食事
食事は狙っていたとんかつ屋が終わってしまったので、長野市内のラーメン屋あじゃりさんへ。
めっちゃメニュー豊富!
あたくしは右のカラシビ担々麺を食べました。
サラダが無料で食後に冷たいお茶と梅干をサービスしてくれました。
リピ確定!
おしまい
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