果ての果ての楽園へ!鷹ノ巣登山口から登る平ヶ岳日帰り登山

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登山記
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新潟県と群馬県にまたがる百名山の平ヶ岳(2,141m)。

唯一の正規ルートである鷹ノ巣登山口からのルートは往復20km以上で標準コースタイムは12時間以上。しかも途中には山小屋やテント場なども無く『日帰り最難関の百名山』とも呼ばれています。

ずっと登りたいとは思ってましたが恐れており、今回は意を決して日が長い6月中旬の梅雨入り前に友人と3人で攻めてみました。

天気に恵まれ眺望は最高でしたが、やはり最難関なだけあり長くタフでめっちゃ疲れました。

ルート・コースタイム

鷹ノ巣登山口からのピストンです。

平ヶ岳にはもう一つショートカットコースとして昔の皇太子さまが登った通称『プリンスルート』がありますが、そちらは一般車両は入れず銀山平の民宿に泊まれば送迎してくれるみたいです。

なのでほとんどの人がこのルートかと思います。

省電力モードにしていたのでログが途切れており距離が少々バグってます。正しくは以下になります。

コースタイム

4:10鷹ノ巣登山口 ⇒ 6:35下台倉山7:02 ⇒ 7:51台倉山8:12 ⇒ 10:32池ノ岳10:53 ⇒ 11:30平ヶ岳山頂12:25 ⇒ 16:45下台倉山16:50 ⇒ 18:40鷹ノ巣登山口

総距離:約21.8km 累積票差:約1,850m
合計山行時間:14時間半

コース状況としては、登山口~下台倉山の間がザレた痩せ尾根の急登でロープ箇所がめちゃくちゃあり、怖い人は怖いと思いました。
長いロープや高度感があるところもあり、特に下山時は注意しました。

それからはアップダウンのある尾根・樹林帯歩きが続き、池ノ岳直下に急登がある感じです。池ノ岳~平ヶ岳は木道の楽園歩きです。

ピンクテープや目印などはあまりありませんが、ずっと1本道でわかりやすい登山道なので、道迷いの心配はほぼ無いと思います。

ちなみに、携帯の電波はドコモ・Yモバイルは檜枝岐村の中心部を離れてからずっと圏外で、ドコモは台倉山近くでたまに1~2本ぐらいの電波拾えました。

駐車場・アクセス

平ヶ岳 鷹ノ巣登山口駐車場

国道352号(樹海ライン)の平ヶ岳 鷹ノ巣登山口駐車場を利用。

駐車可能台数は30台とのことですが、20台ぐらいかなーと思いました。でも他にも前や近くに駐車スペースはいくつかあり、合わせたら30台以上は駐車可能かと思います。

梅雨入り前の好天予報土曜日だったせいか、前日21時ごろ到着しましたが7割ぐらい埋まっており、出発時の4時ごろにはすべて満車になってました。

平ヶ岳 鷹ノ巣登山口駐車場

下山時に撮った逆側からの写真。

この時期は国道352号の新潟側からはまだ開通しておらず福島県側から行きましたが、西那須野塩原インターから下道2時間半もかかりました。。

以前燧ヶ岳や会津駒ヶ岳に登った時にも思いましたが、この辺檜枝岐辺りはさすが指折りの秘境で、夜も営業しているコンビニはインター付近のセブンか塩原温泉街のファミマ以外無いので注意!夕方以降は食事を食べるところもありません!

そんなこんなで、すでに『果て』の登山口です。

平ヶ岳 鷹ノ巣登山口駐車場のバイオトイレ

バイオトイレ有り。

平ヶ岳登山口バス停

バス停の時刻表。

テレ東の番組でもなかなか見かけないスケジュール(笑)

バスで来たら絶対日帰りムリでしょ。

登山記

平ヶ岳の鷹ノ巣登山口

駐車場隣にあるこちらの登山口より4時10分ごろ出発!

さすが標準CT12時間以上。皆さまこれぐらいに出発してました。

平ヶ岳から見た朝日

しばらく歩くと日が昇ってきました。

天気は朝は高曇りっぽかったですが、徐々に晴れてきて途中夏山登山っぽい灼熱地獄に。

でも時折陰ってくれたり樹林帯があったりそよ風が吹いてくれたりと、熱中症になるレベルではありませんでした。

あ、水は3L持っていきましたがちょうど無くなりました。

平ヶ岳の痩せ尾根

まずは稜線にある下台倉山を目指します。

スタートから下台倉山へはこんな痩せ尾根の急登の連続。

ザレていて滑りやすいです。

平ヶ岳の痩せ尾根

こんなナイスリッジみたいなところも。

平ヶ岳のロープ箇所

そしてこんなロープ箇所多数!

10ヵ所以上はあったと思います。

平ヶ岳のロープ箇所

基本ロープって補助的に設置されているところが多いですが、たまにロープに頼らないと登れない所もあり、特に下山時は怖かったです。

色々と初心者にはおすすめできないお山です。

平ヶ岳の尾根

下台倉山。

平ヶ岳のロープ箇所

この直下の急登がキツかった。。

平ヶ岳の下台倉山山頂

出発から約2時間半でやっと下台倉山に到着。

標識斜めってます。

平ヶ岳の下台倉山山頂標識

3.3km歩いたのにまだ1/3も来てない…

平ヶ岳の下台倉山~台倉山の稜線

ここから台倉山へは眺めの良い稜線歩き。

平ヶ岳の下台倉山から見た燧ヶ岳

基本、燧ヶ岳が綺麗に見えます。

下台倉山~台倉山の稜線から見た平ヶ岳山頂

平ヶ岳山頂が見えた!(左が平ヶ岳で右が池ノ岳)

まだまだとーいー…

綺麗なお花もたくさん咲いていて

特にイワカガミがたくさん咲いてました。

平ヶ岳の登山道と燧ヶ岳

アップダウンが続き

平ヶ岳の大倉山山頂

下台倉山から1時間弱で台倉山に到着。

平ヶ岳の樹林帯

そこから池ノ岳手前まではこれまたアップダウンが続く樹林帯歩き。

けっこうな巨木もありました。

平ヶ岳の樹林帯の新芽

おっきく育てよ!

平ヶ岳の登山道とヤマツツジ

この辺はツツジが咲いてました。

平ヶ岳の台倉清水

途中、水場を2か所通りましたが

平ヶ岳の白沢清水

どちらも枯れてました。

基本あてにしない方がいいと思います。

平ヶ岳の倒木

倒木があり、左からなんとか通過。

平ヶ岳登山道からの景色

樹林帯を抜けて池ノ岳直下に来ると、眺めが良くなりました。

後ろには会津駒ヶ岳が。

平ヶ岳登山道からの見た樹林帯

歩いてきた樹林帯。

平ヶ岳の笹原と燧ヶ岳

笹原と燧ヶ岳。

ウグイスのさえずりがあちらこちらで聞こえ、最高に癒されます♪

池ノ岳の山頂

青空に映える池ノ岳。

平ヶ岳山頂

左奥には平ヶ岳山頂が近くなってきました。

平ヶ岳から見た至仏山

その左には至仏山が。

平ヶ岳から見た荒沢岳

逆側には荒沢岳のギザギザが目立ちました。

平ヶ岳登山道から見た山々

振り返る。

秘境の絶景!

けっこうな急登でしたが、景色が最高過ぎてそんなきつくなかったです。

池ノ岳山頂で休憩する登山者

無事急登を登り終え、絶景見ながら小休止。

池ノ岳山頂の登山道

そしてこんな木道を歩くと…

池ノ岳山頂の姫池

いきなり開けました!

池ノ岳の姫池です。

池ノ岳山頂の姫池と登山者

長い間歩いて急登を乗り越えた先にこんな楽園があったとは!

池ノ岳山頂の池塘

苗場山に似てますね。

池ノ岳山頂の池塘と木道

蛙の鳴き声が聞こえ、ほっこりします。

池ノ岳山頂に咲いているチングルマ

この辺はチングルマがたくさん咲いていて、楽園感を演出してくれてました。

こんなお花も。

池ノ岳山頂から見た平ヶ岳山頂

そして池塘越しの平ヶ岳!

絵になる~

40分ぐらいとのことですし、向かいましょー

池ノ岳から見た平ヶ岳山頂と木道

こちらを右に行くと玉子岩やプリンスルート方面。

平ヶ岳の木道と燧ヶ岳

ほんと、天国みたいなところですわ。

天気も良く気候も良いので、より思いました。

平ヶ岳山頂

とうちゃーーく!

出発から7時間20分かかってしまいました。

平ヶ岳山頂の看板

こんな看板があり、その前の道を曲がると

平ヶ岳の山頂標識

三角点と山頂標識が。

記念写真を撮り

平ヶ岳山頂

こちらのウッドデッキにて昼飯を。

平ヶ岳山頂の木道

昼飯食べたら奥にあるちょっと果てまで。

平ヶ岳山頂の行き止まり

歩いてすぐです。

平ヶ岳山頂の行き止まり

来ました。果ての果て。

日本の果てである宗谷岬や知床、与那国島や波照間島、小笠原なども行きましたが、山系では上位に入る『果て』ではないでしょうか。

小説『日本百名山』にも『汽車を降りてからこれほどアプローチが長い山はないでしょうね』とも記されています。

北アルプス最深部や南アルプス深南部、日高山脈に次ぐ山深さだと思います。

平ヶ岳山頂の行き止まりにある案内板

ほほ~

平ヶ岳山頂から見た群馬の山々

奥には上州の山々。谷川連峰かと。

左奥は苗場山かな?

平ヶ岳山頂から見た越後の山々

右には越後駒ヶ岳と中ノ岳かと思われる越後の山々。

平ヶ岳山頂

こんなんありました。

こんなところでテント泊できたら最高なのにーとか思いました。

平ヶ岳山頂の木道

帰りも10km以上歩くので1時間ぐらいゆっくりし、さて帰りましょ。

池ノ岳山頂

池ノ岳もたいらですね~

平ヶ岳の登山道

この分岐を左に行っても玉子岩に行けるみたいっす。

池ノ岳の池塘と平ヶ岳山頂

池ノ岳で小休止し、平ヶ岳にさようなら。

平ヶ岳の樹林帯

黙々と下り、樹林帯ゾーンへ。

平ヶ岳で見たヘビ

かわいいヘビたん。

息子に見せる用にパシャリ。

平ヶ岳の大量のハエ

めっっちゃくちゃハエだらけ。

色んな虫につきまといされ、この時期恒例のブユに何か所も刺されました。

平ヶ岳の稜線

山頂から3時間以上歩き、やっと麓に降りる尾根が見えた!

下台倉山のロープ箇所

恐れていた下台倉山からのロープ箇所の下り。

20kmぐらい歩いてからのこの険しさには参りました。。

下台倉山の痩せ尾根

痩せ尾根で、時折高度感もあり緊張しました。

下台倉山の痩せ尾根

脚ガクブル…

尻もち4回もついちゃいましたよ。。

ブナ林

激下りをクリアし、大好きなブナ林を『こんな距離長かったけ?』とか思いながら歩き

平ヶ岳登山口

なんとか日没前にゴーーール!!

山頂からは6時間15分、トータル14時間半の山行でした。

最長行動時間記録を更新してしまいました。

下山後の温泉

小豆温泉 窓明の湯

下山が19時前になってしまい、桧枝岐村の日帰り温泉はほとんどが19~20時までなので下山後の温泉は泣く泣く諦めました。。

なので、前日に入った温泉をご紹介。

桧枝岐村手前の南会津町にある『小豆温泉 窓明の湯』さんを利用しました。

他にもこの辺は有名どころで『駒の湯』と『燧の湯』がありますが、以前入ったことあるので窓明の湯さんをチョイスしました。

小豆温泉 窓明の湯

営業時間は11:00-19:00

入浴料は町外の人は700円。

小豆温泉 窓明の湯の館内

そんな広くはないですが、新しめで館内清潔でした。

小豆温泉 窓明の湯の脱衣所

脱衣所。

小豆温泉 窓明の湯のお風呂

露天は無く、湯温は熱めでした。

小豆温泉 窓明の湯の案内書き

お祭り来てみたい!

そして、ここのおかあさんがめちゃくちゃ愛想良くて気分良くなりました。

道は一本道です。

近くの食事処

南会津町の町中華一道の外観

前日の晩飯は檜枝岐村で食べようと思ってましたが、窓明の湯のおかあさんに聞いたところもう終わっているとのことだったので、南会津町古町にある町中華『一道』さんを紹介してくれました。

南会津町の町中華一道の外観

こちらのプレハブとは別に、母屋?の一室も客室となっていて

南会津町の町中華一道の店内

こんな感じでローカル感たっぷりでほっこりしました。

メニュー。

南会津町の町中華一道のチャーハン

懐かしい感じで美味しかったです。

南会津町の水田

田園風景が綺麗でした。

おしまい

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