今回はずっと前から狙っていた伊豆諸島最南端の青ヶ島と八丈島に2泊3日で一人旅してきました。
前半は憧れの青ヶ島!
青ヶ島と言えば、『選ばれし者だけが上陸できる島』や『国内到達難易度MAX』、『日本最後の秘境』などなど、秘境好きにはよだれモノなキャッチコピーがたくさんの秘島。
無事上陸する事ができ、まったり2泊3日を過ごしてきました。
今回はメインの【観光編】になります。あおがしま丸で上陸するまでの【上陸編】はこちら。
後半の八丈島の旅行記はこちら。
【日程】
5/20(土) 7:30羽田⇒8:25八丈島(飛行機)
9:30八丈島・底土港→12:30青ヶ島・三宝港(フェリー)
5/21(日) 青ヶ島観光
5/22(月) 9:45青ヶ島ヘリポート→10:05八丈島空港(ヘリコプター)
八丈島観光
17:15八丈島⇒18:10羽田(飛行機)
【交通】
●飛行機
羽田⇔八丈島:ANA UAマイルで購入(往復10,000マイル)
●タクシー
八丈島空港→底土港:1,240円
●フェリー
八丈島→青ヶ島:あおがしま丸 2,590円
●ヘリコプター
青ヶ島→八丈島:東京愛ランドシャトル 11,530円+荷物超過1,610円
●レンタカー
青ヶ島:青ヶ島レンタカー 1.5日利用 7,200円(ガソリン代込)
八丈島:モービルレンタカー 6時間利用2500円+免責保証1,000円
【宿】
青ヶ島:ビジネス宿中里 1泊3食付き10,500円×2泊
青ヶ島港(三宝港)でレンタカーを借り、まずは島の中心部へ向かいます。
せっまいし急な三宝トンネル。
てゆーか、この島は道がすべて狭く、基本車一台分ぐらい。
そしてカーブが多く急な坂も多いので初心者は絶対怖いと思います。
対向車来たらアウトでしょ。と思いましたが、そもそも人口が少ないのであまり対向車に会わない。
『島内時速30km制限です』と言われましたが、ほんとそれぐらいのスピードしか出せないレベル。
自転車こいでる人はまず見かけず、徒歩もしんどいと思います。
ちなみに、徒歩だと港から人が住んでる岡部地区までは一時間半とのこと。
車を借りない方は宿の人が迎えに来てくれて、色々観光ガイドもしてくれる。そんな人を一人見ました。
宿は現在5軒ぐらいあり、公共交通機関はありません。
車に置いてあった青ヶ島マップ。
道はこれだけで、他は私道のみ。
さっき着いた青ヶ島港(三宝港)は左下。
島北部、カルデラ外にある島唯一人が住んでいる岡部地区のマップ。
まあまあ簡単だけど、カーブが多かったです。
青ヶ島小中学校。
の前にある勉強用の信号。
基本常に青です。
島唯一のガススタ兼自動車整備工場兼青ヶ島レンタカー。
の前にあるのが島唯一の商店、十一屋酒店。
かわいい猫ちゃんが2匹います。
この辺がメインって感じです。
自販機も貴重。
近くに島に2軒しかない居酒屋、おじゃれ杉の沢。
民宿もやってます。
もう一軒が、ちょっと上ったところにある居酒屋もんじ。
飲食店はこの2軒のみで、昼を食べるところが無いのでこの島の宿は全部3食付き。
もちろん島唯一の郵便局。
後で宿で撮ったやつだけど、この島はなんと番地が無い!
所属する郡も無く、すべての人の住所が『東京都青ヶ島村無番地』。
名前で届くんだって!
イタチくんちも無番地ね。
二重カルデラの眺望がバツグンに良いという尾山展望公園へ。
この辺に車を駐め
こんな階段を5分ぐらい登ると
きたーー!
見たかった青ヶ島の景色♪
この東台所神社方面へわっさー生えてる草をかき分け歩くと
こっちの方が見やすい!
すっごい景観すわ。
外輪山が花びらみたいで、世界一大きな花のラフレシアみたい。
真ん中のこのカヌレみたいな山は『丸山』と言って、1785年に起こった天明の大噴火で形成された標高223mの内輪山。別名『おふじさま』。
噴火の際、当時327人いたとされる島民のうち200人ぐらいが八丈島からの救助により避難するも、避難に間に合わなかった残りの人は爆発に巻き込まれて死んじゃったらしい。
その後約50年後に環住(全島民帰還)を果たしたとのこと。
その昔は女人禁制の男ヶ島と呼ばれてたり、どうやって住みついたかなど昔の歴史的記載が無く、ミステリアスな一面も。
お鉢めぐりもできるらしく、明日行く事に。
反対側には
明後日利用するヘリポートが見えました。
この辺は一応公園なので、ベンチや
タイルでできた地図。
こんなモニュメント?みたいなのがありました。
事前に宿の人が弁当をレンタカー屋に渡してくれてたので、こちらでランチを。
お花が咲いてて小さな虫がたくさん飛んでました。
なのであまり長居できず。。
この島はどこにいても小鳥のさえずりが聞こえました。
すぐ隣にあるこれは雨水を集める集水場。
水も貴重っす。
降りて来て島唯一の海展望の名所である神子の浦展望公園へ。
コバルトブルー!
黒潮のド真ん中にいるんだなー
海岸線は綺麗!
降りたいけど高さは200mほどあり、もちろん道も無い。
したがって、この島は海水浴できるビーチなんぞありません。
青ヶ島に来たらここだけは行っとけ的な、島で一番標高が高い大凸部(おおとんぶ)へ。
先ほど行った尾山展望公園とこちらの大凸部が青ヶ島の2大カルデラービューポイントです。と思ってましたが、大里神社からも見れるみたいです。
入口に鳥居があり、この奥の道を登っていく感じ。
鳥居の先に行くとめっちゃ急な坂で神社に行っちゃうみたいです。
なにげに15分ぐらいの登りで汗だっくだく。
さっきの尾山公園の2倍ぐらいかなと。
んおーー!こちらもバッチリ♪
クレーター感すごい・・・
標高は423mなので、200m以上見下ろす感じ。
こないだ行った浅間山の黒斑山や阿蘇など、こういう外輪山からの眺めを色々見てきたけど、ほんとかっこいい。
丸山のところにあるのが明日行く島唯一の娯楽施設ふれあいサウナ。
外輪山がギザギザしててかっこいい!
カルデラ内部の池之沢地区から北部の岡部地区への唯一の道。
北側には岡部地区。
クリアなら向こうに八丈は見えるはずなんだけど、今日は見えなかった。
ちなみに距離は八丈から70km。東京から358km。
天気が最高過ぎる!!
ほんと穏やか。
こういう大海原を見渡す景色、大好きだ。
さすが一番高いところにいるだけあり、360度海を見渡せます。
ちなみに、山頂部(展望台)はこんな感じで、先ほどの尾山展望公園より狭いです。
下ってきて、今宵の宿ビジネス宿中里さんへ。
部屋。
館内も基本的にすっごく綺麗で清潔。
もちろんタオルや歯磨き付きで、WiFi完備。
トイレとお風呂は共同。フォシュレット付き。
ケータイはドコモはどこでも繋がりましたが、他はわからず。
ちなみに、テレビの9チャン?か忘れましたが、島内放送で港のライブ映像がずっと流れてて、字幕でヘリの予約の空き状況も流れてました。
島唯一の生活物資が入るところなので、生命線なんだなーと。
週4~5便のあおがしま丸の就航日には朝7時にはあおがしま丸が就航するか島内放送で流れます。
食堂。
この宿はさすがビジネス宿をうたってるだけあり、基本的なお客さんは工事関係者。
島の整備など、すべて国や都などから受注されてるらしいです。
そういう長期滞在者は他の宿泊棟がありますが、食事はここでみんなとる感じです。
そしてここの料理の評判が良く量も多い!
泊まってみてわかりましたが、基本工事関係の人たちの腹を満たすのでこんな量なんだと思う。
この島で一泊10,500円はまあまあですが、3食ボリューム満点でコスパは良いと思います。
おかみさんもイイ人だし、娘さんも愛想良かったです。
他の方の旅行記やブログを見ると、この宿が一番ポピュラーっぽかったです。
この辺で有名なのが明日葉。あちこち生えてます。
独特の苦みがあって美味しかったです。
それとこの島で有名なのが島の焼酎である『青酎』。
ビールとかジュース、右下の青酎とか買う時は左上の瓶にお金入れといてーとか、こういう離島のユルさが大好きだ。
食べ終えて屋上(平屋なので2階)に出たらこんな見事な夕日!
宿のおかみさんも、こんな綺麗なまん丸夕日なんて滅多に見れないわよ!って言ってて、ほんと今回は天候に恵まれ幸福感に満たされました。
夜はこれも楽しみにしていた星空観賞へ。
初めて星空撮影したので下手ですが、ある意味肉眼に近いかも。
青ヶ島の星空は『星空コロシアム』と呼ばれているだけあり、ほんと満天!THE天然のプラネタリウムって感じでした。
撮影スポットは昼間行った尾山展望公園や大凸部、三宝港が有名みたいですが、島民おすすめは北の端にある『ジョウマン』と呼ばれてる共同牧場らしく、そこに行って撮りました。
翌朝。
本日もどピーカン♪
神の浦展望公園へ。
今日も青く蒼い!
高気圧様様!
今日はまったりする予定ですが、昨日まわらなかったカルデラ内の池之沢地区を攻めてみることに。
緑がこれまた青々しくて、青ヶ島って青々しいから青ヶ島なんじゃないの?って思ってしまう。
明日行く八丈もそうでしたが、亜熱帯のジャングルって感じでした。
池之沢地区のメインであるふれあいサウナへ。
ここにもMAPあり。
営業時間。
まだ営業してませんでしたが、そもそもめちゃくちゃ暑いので入らず。
他の方のブログを見たら、中はめちゃくちゃ暑いらしいです。
ここのトイレと自販機は24時間利用可能。
この辺は『ひんぎゃ』と呼ばれる地熱の蒸気口がけっこうあって、まだまだ活火山なんだなーと実感します。
火の際(ヒノキワ)が語源らしいっす。
こういう無料の地熱釜が。
今日のランチはこの地熱釜で蒸すので、食材をおかみさんがまとめて渡してくれました。
芋は30分以上かかるみたいなので、先にさつまいもだけ入れておきます。
こんなん置いてありました。
こういうイスとかもあって
今度は内から外輪山を眺める。
真ん中左奥が昨日登頂した大凸部。
ちょっと下に島唯一のキャンプ場がありました。
ちなみにこの辺は上水管理されてないので水は飲めないみたいです。
昨日着いた三宝港へ行ってみます。
青ヶ島名物の一つがこの光景。
漁船は海に停泊できないので、クレーンで上まで上げて保管します。
釣りしてました。
宿にも釣り人のグループが泊まってたし、大物ばっか釣れて大人気みたいです。
おそらく島内で釣りができる所はここしかないっぽいです。
下から見上げてみる。
やはり要塞感強め。
船の待合所がありましたが
廃墟と化してました。
2009年の台風で高波に遭ってこんなんなっちゃったみたいです。
今はちょっと上にある落石防止組合みたいな事務所で乗船の手続きするとのこと。
池之沢地区に戻り、せっかくなので丸山のお鉢めぐりをすることに。
こんな感じでけっこうワイルドな感じ。
眺望はほぼ無く、一周20分ぐらいでまわれました。
ミドリの香りに癒されます。
この丸山の一番高いところにある御富士様。
なんか神秘的な空気が漂ってました。
ほんと鬱蒼としたジャングル。
下にひんぎゃとふれあいサウナが見えました。
できあがり~
あずまやがあり、ここでランチを。
ここで島民の方もランチに来てて、ちょっとお話を。
登山とかでもそうですが、あまり人に会わないので会うとみんな挨拶してくれます。
まったり昼寝したり過ごし、夕方は北の端にあるジョウマンの上にある丘へ夕日を見に。
私有地っぽいですが、おばあちゃんがどうぞどうぞ勝手に見てって~と。ほっこり。
場所はヘリポートを突っ切り先に行ったところです。
あの下にあるのがジョウマン。
黄昏♪
今日もほんと穏やかです。
後ろを見れば、のどかな青ヶ島の岡部地区の風景。
昨日の方がクッキリでしたが、まあまあいい感じのサンセットが見れました。
今晩のゴハン。
めっちゃくちゃ量が多くお腹パンパン♪
もちろん最高に美味しかったです!
3日目、出発の朝。
これまたいい天気。
朝7時にあおがしま丸が就航するとの放送で、帰りも船にしようか少し迷いましたが、そうすると八丈島が観光できないので、そのままヘリで帰ることに。
チェックアウトし、レンタカー屋で手続きをし、近くのヘリポートへ。
9:45発で、手続きしないといけないので、30分前までには来ないといけないっぽいです。
手前にあるあちらで手続きを。
5kg以上は1kg230円かかってしまうので、荷物をすべて量り体重も聞かれました。
7kgもオーバーしてしまい、1,610円別途払いました。
基本料金は予約時にネットでカード払いしました。
ボディチェックもありました。
ひっさびさのヘリなので緊張したけど、乗ったら楽しくなってきた!
観光客は自分のみで、他は学生や職員っぽい人たちで、お見送りの人たちがみんな総出で手を振ってくれます。
中。
さよーならー 青ヶ島。
忘れられない貴重な経験ができました。
お次は八丈島ドライブと八丈富士に登りまーす。
前回の【上陸編】はこちら。
\ ポチっと応援クリックお願いします /
にほんブログ村
コメント