日本で一番標高の高い山は富士山ですが、世界にはその富士山より高い場所はたくさんあります。
有名どころで言うと、ヒマラヤ・チベット、カラコルム、アンデス地域。
主に〇〇の屋根と呼ばれてるエリアです。
登山となると基本は徒歩でしか行けませんが、この辺のエリアは標準の標高が高いため車でも4,000m超えの高地、場所によっては5,000m超えの超高地へも行く事が可能です。
空気が薄く空が近いあの感覚。なんとも言えない中毒性があります。
ここでは上記エリア別で著者が訪れたおすすめの超高地をご紹介したいと思います。
【ヒマラヤ山脈・チベット】チャン・ラ(5,360m)
1つ目はヒマラヤ・チベット代表<b>チャン・ラです。標高は5,360m。
チベットと言えば中国側が有名ですが、中国チベットは自由に旅するのは難しいので著者はまだ行った事がなく、インド側のチベットであるラダック地方を旅した際に訪れた峠です。
車で通れる世界で3番目に高い峠と呼ばれており、初の5,000m超えの高地で少し歩くだけでも息が切れ意識して呼吸をしないと苦しくなる感じでした。
ヒマラヤ・チベットエリアには他にも5,000m超えの峠はけっこう点在してますが、ツーリストが気軽に行ける峠ならこのチャン・ラではないかなーと思います。
ちなみに、『ラ』とはチベット語で『峠』という意味なので、日本語で言うと『チャン峠』となります。
アクセス・行き方
ラダック地方一番の町であるレーから観光名所のパンゴンツォ(パンゴン湖)へ向かう途中にあり、レーからは車で東に2~3時間ぐらいです。
レーにはレンタルバイクもありバイクで行く事も可能ですが、けっこう悪路も通るのでツアーやタクシーチャーターで行く方が一般的だと思います。
カルドゥン・ラ(5,359m)もセットで訪れるべし
ラダックのレーの近くには自称世界で一番高い峠のカルドゥン・ラ(カーダング・ラ)という峠もあります。
標高は5,602m(18380フィート)と表記されてますが、記録を破る目的で水増ししたという噂で実際は5,359mとの事です。
それでもやはり5,000m以上!極上の辺境感が味わえます。
こちらはレーの北に車で約2時間弱で行く事ができ、チャン・ラより気軽に行けます。
どちらもパーミットが必要
この辺ラダックエリアはインドの実効支配エリアなので、チャン・ラ、カルドゥン・ラ共に行く際はパーミット(許可証)が必要です。途中検問がありそこでチェックされる感じです。
レー市内にある旅行会社でどこでも簡単に取れるのでそこまで構えなくても大丈夫ですが、自力で行こうとすると検問で止められてしまうので注意。
【カラコルム山脈】クンジュラブ峠(4,693m)
2つ目はカラコルム代表、パミール高原に位置する中国とパキスタンの国境の峠であるクンジュラブ峠(フンジェラブ峠)です。
標高は4,690mやら4,880mやら4,733mやら情報がありますが、wikiの4,690mを信じて4,690mと表記する事とします。
著者は中国のカシュガルからパキスタンのフンザを往復した時に通りましたが、6月でも粉雪が舞い日本の冬の様な感じでした。
帰りは晴れてカラコルムの絶景を堪能できました。
アクセス・行き方
中国とパキスタンを結ぶカラコルム・ハイウェイ上にあり、中国側からはカシュガルからか国境の町タシュクルガンから出てる越境国際バスで。パキスタン側からは国境の町スストから越境国際バスで行くのが一般的。
観光目的だけで来てる中国人がいたので、この峠だけ目的で行く事もできそうです。
越境バスで行く場合はどちら側から行ってもこの峠で休憩するのでまったり写真撮ったりできますが、中国側の施設は基本撮影NGなので注意です。
自分は露骨にカメラぶら下げてたので中国側のイミグレでほとんど消されました。
所要時間は中国側タシュクルガンから約3時間、パキスタン側スストからだと約2.5時間です。
カラコルム・ハイウェイが最高すぎる!
中国はウイグル自治区のカシュガルからパキスタンのアボッダーバードのハヴェリアンまでを結ぶ全長約1,300kmのハイウェイで、旅人の間では超絶絶景ロードとして有名。
また、世界で最も危険な道路の一つとも呼ばれており、約20年の工事年月を経て1,978年に完成するまでに約1,000人の労働者が転落や落石事故で命を落としたそう。
中国側とパキスタン側の景色は異なり、中国側はシルクロードを感じさせる新疆・ウイグルの穏やかな高地の景色。パキスタン側はカラコルムらしい急峻で荒々しい山間を走り、7,000mクラスの山々に囲まれ山好き・旅好きには生唾モノの絶景の連続です。
中国側
パキスタン側
【アンデス山脈】アタカマ高地(約5,000m弱)
最後は南米はアンデス山脈代表のアタカマ高地!
ボリビア南部、チリ北東部、アルゼンチン北西部にまたがるアンデス山脈中軸部で、平均標高は4,000m以上、5,000m弱の場所もあります。
こちらはヒマラヤやカラコルムとは違った絶景で、荒涼としただだっぴろい高地に富士山みたいなお山がポツポツと。神秘的な湖もいくつかあり、違う惑星に居るんじゃないかと錯覚してしまうぐらい現実離れした絶景が楽しめます。
アクセス・行き方
公共交通機関はもちろん無いので、ツーリストは主にボリビアのウユニ⇔チリのサンペドロ・デ・アタカマの国境をまたぐ3~4日のツアーで行くのが一般的です。
それか、距離的にはサンペドロ・デ・アタカマからの方が近いので、同町でツアーに参加するプランもアリかと思います。
おすすめはウユニ発のチリ抜けツアー
著者はウユニ発の3泊4日チリ抜けツアーに参加しました。
ざっとですが、こんな内容でした。
1日目:ウユニ塩湖観光(ウユニの塩のホテル宿泊)
2日目:ひたすら移動(小さな町の宿に宿泊)
3日目:アタカマ高地の観光スポット巡り(ラグーナ・コロラダ前にある宿に宿泊)
4日目:アタカマ高地の間欠泉見て温泉入ってチリ入国→サンペドロ・デ・アタカマで解散
※ウユニ塩湖観光はワンデーツアーなどもたくさんあるので、2日目から2泊3日でチリ抜けツアーに合流する人もいました
前半のウユニ塩湖も世界一の絶景と呼ばれているだけあり感動しましたが、それと同じレベルに感動したのがこのアタカマ高地です。
とにかく絶景無双なツアーですので、狙っている方は是非是非!
高山病に注意!
高地は最高の感動を与えてくれますが、時として試練も与えます。
そうです。高山病です。
ゆっくり陸路で向かう場合は高地順応しやすいので比較的大丈夫な人が多いですが、空路で一気に高地(3,000m以上)に入る場合は特に注意が必要です。
著者はインドのラダックのレーを訪れた際に薬局でダイアモックスを購入し、ウユニなど高地に行く際は持参し、症状が出た際は服用して凌ぎました。
日本でも処方してくれるので、心配な方は日本で事前にGETしていく事をおすすめします。
対策としては、著者はよく登山でも高山病の症状が出るのですが、ロウソクの火を消すようにゆっくりフーフーと吹く呼吸を心掛け、脱水症状にならないよう水をたくさん飲むことです。
実際、ダイアモックスを飲むと喉が渇きたくさん水を飲みます。
睡眠不足や風邪気味の人も高山病になりやすいので、体調管理も万全で行きましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか?
極上の荒涼感や辺境感を味わいたい方、空を近くに感じたい方、雲の上に行きたい方、酸素に感謝したい方は是非とも今回ご紹介しました高地へGOしてくださいませ。
一生の思い出となる経験が出来る事間違いないですよ。
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