カブトムシ。
クワガタと並び、昔から夏の大人気昆虫の王座を譲らないキングオブ昆虫で、昆虫好きな方やお子さんがいる家庭ではカブトムシ・クワガタ採りは夏の楽しいイベントの一つかと思います。
そして採取・飼育をしているとどうしても産卵・繁殖をしてみたくなってくるもの。
我が家は昨年コクワを産卵させたのですが、管理の仕方が下手だったのか羽化させられず、今年はきちんと産卵・繁殖をさせてみようと思い色々と調べながらカブトムシをやってみたのですが、ぶっちゃけ少し後悔してしまったので、こちらで理由を解説しようと思います。
とにかくめちゃくちゃ卵を産むから

答えはシンプルです。
卵を産みやすい環境を整えてしまうと、めっちゃくちゃ卵を産むからです。
ま、自分も調べてたので一応構えてはいてすべてが孵化しないだろうぐらい思ってたのですが、ある意味期待を裏切られました。
我が家は数えたところざっと50個以上は産み、ほぼ全部孵化しました。
100個近く産むこともあるみたいですよ。
けっこう大きくなってからの半数ぐらいですが、ざっとこんな状態になります。
!以下ややグロ注意!

正直、この数ですとこのサイズの飼育ケースでは全く足りません。。
結果、飼育ケースがけっこう必要になる

羽化直前の写真ですが、我が家のベランダはこんな感じでした。
飼育ケースは大・中・小が各1つ。それに加えペットボトルも計10本。(写真に写ってない2本もあります)
これでも10匹以上息子の友達にあげたので、実際はもっと必要になります。
なので、衣装ケースなどで一気に育てるのもありかと思います。
ちなみに、ペットボトルケースの作り方はこちらを参考にしました。

エサ(昆虫マット)もめちゃくちゃ食べる

そしてカブトムシは大食漢なので、成虫はエサをもりもり食べ、幼虫はマットをもりもり食べます。
特に、孵化したての1令(初令)幼虫から2回脱皮をして3令(終礼)幼虫までの間はちょっと気を抜いてると、いつの間にか飼育ケースは上の写真のようなフンまみれになります。
コクワを飼育・産卵させていた経験からの感想としては、エサやりやマット交換などの手間がピンキリレベルに差がありました。
そりゃそうですよね。体のサイズが全然違いますし。

マットはホームセンターなどで売っているこんな感じの発酵マットを使い、追加する場合もなるべく同じマットにするようにしました。
もし違うメーカーなどのマットにする場合は、一気に全部取り換えるとマットのバクテリアなどが合わず死んでしまうことがあるみたいで、半々や3/1ぐらいは前のマットを残した方がいいみたいです。
うる覚えですが、みんな羽化するまでに上のような発酵マット10Lを5~6回買ったと思います。ホームセンターには冬でも売ってますよ。

フンが多くなってきたら100均のざるでこんな感じに漉してましたが、もう少し網目が細かい方がよかったです。
時期にもよるかと思いますが、我が家は9月~11月ぐらいまでは月に2回ぐらいフン掃除&マット追加をしました。
飼いきれなくなったら

もし飼いきれなくなった場合は、基本的には以下の手段がよいかと思います。
① 知り合いにあげる
② 販売する
③ 寄付する
一番いいのは①です。
特に、お子さんがいる方はお友達に声をかけてあげるとけっこう喜んでもらってくれる子もいて、お互いwinwinとなります。
我が家はこのカブトムシ外交をしており、逆にお礼でお菓子の詰め合わせをいただいたりしちゃってます。
②は主にヤフオクがおすすめみたいですが、小規模のイベントなどで直接対面販売という手もあります。
③は【カブトムシ 寄付】や【カブトムシ 引き取り】などでググるとけっこう出てくるので、そういう団体や施設などに寄付する手段です。
放虫するなら採取した場所で!

もう一つ、あまりおすすめはできませんが”放虫”という手段があります。
こちららはけっこう賛否が分かれており、特に外国産は絶対NG!
国産の成虫で、もしどうしても放虫をするのでしたら、その辺の公園などではなく必ず採取した場所に返すようにしてください。
カブトムシにも住んでいる場所によって違う遺伝子があり、遺伝子汚染など生態系に影響を及ぼしてしまう可能性があるためです。
卵をたくさん産ませないようにするには?

カブトムシは基本的には腐葉土に卵を産むため、繁殖させない(卵を産ませない)飼育のみでしたら、マットを針葉樹マットやヤシガラチップ(ココナッツマット)にすれば大丈夫です。
また、産卵にはある程度のマットの深さも必要なため、マットを浅めにするのも方法の一つです。
産卵数を制御したい場合は、産卵セットをそんな大きくないケースにし、卵の数をある程度把握して理想数を超えたら産卵セットから別のヤシガラチップなどに移して産ませなくするのがよいかと思います。一晩で一気に50個とかは産まないので。

さいごに

今回は初心者が軽い気持ちでカブトムシを繁殖させない方がいいたった一つの理由を解説させていただきました。
正直、数としては少し後悔するレベルでしたが、無事羽化してモソモソしている姿を見たら愛らしくなり、なにより息子共々色々と勉強になったのでいい経験だったと思います。
これから繁殖を考えている方は、きちんと責任を持って育ててあげてくださいね。