車を所有している人ならみんなこの時期になると憂鬱になりがちな【車検】。
法律で義務付けられているので仕方ないですが、何より金額がネックですよね…
著者は前回の車検を修理も兼ねてディーラーに出したのですが、10なん万ぐらいいってしまい…、次回は自力で車検に出してみようと誓ったわけであります。
今回実際に初めてユーザー車検をやってみたところ、構えてたよりけっこう簡単だったので、こちらで色々と初心者目線でレビューさせていただこうと思います。
ちなみに、著者は運転・ドライブは玄人レベルに好きですが、内部の整備に関しては知識ほぼゼロのド素人でございます。
それと、「セルフ車検」や「持ち込み車検」などの言い方もありますが、正式には『ユーザー車検』らしいのでこちらではそう表記します。
車は総距離18万kmオーバーのトヨタ・ハリアー
おでかけジャンキーの相棒はもう19万km近く走っているトヨタ・ハリアー。
20万kmまでは頑張ってほしいなーと思い愛情をかけて乗ってますが、そのおかげか今まで大きな故障は無く頑張ってくれてます。
オイル交換などの基本的なメンテナンスはきちんとしていて、こないだも冬用タイヤに履き替える際にちょっと見てもらいましたが、交換部品などは無かったので今回ユーザー車検を決めた感じです。
ですので、こちらの記事は普通車でのレビューとなります。軽自動車や二輪、大型などは若干異なるみたいです。
それと、今回は埼玉県の埼玉運輸支局での流れになりますが、全国ほとんどこんな感じだと思います。
かかった費用
まずは気になる料金を。
内訳は法定費用とテスター屋(予備検査場)料金で、以下になります。
【法定費用】
- 検査代 2,300円(検査登録印紙500円、審査証紙1,800円)
- 重量税 32,800円
- 自賠責保険代 17,650円
【テスター屋】
アクセル・ブレーキ検査&光軸調整 2,200円
合計 54,950円
結果を先に言うと、一度目の検査でヘッドライトテスタで不合格となり、テスター屋さんで調整して再検査して合格した流れです。
なので、何も不備が無く合格すれば52,750円だったことになります。
重量税に関しては車両の重量・年数によって金額が変わり、税額の一覧表はくるなびさんのページがわかりやすかったです。
テスター屋とは?
テスター屋とは、ユーザー車検を受ける前に車検と同じ検査項目で不具合箇所をチェックする民間の施設で、予備検査場とも呼ばれてます。車検に合格する基準まで調整を行うことで、スムーズなユーザー車検を可能にします。 by AI情報
テスター屋、あたくしも今回初めて知ったのですが、ユーザー車検はこの施設ありきです。
検査場では文字通り検査しかしてくれず、検査に通らなかった場合は1日3回まで(残り2回)検査を受けることができるので、その場合はテスター屋で調整をして再び検査に通す流れです。あくまでも検査・調整を行う施設なので、大きな修理・交換が必要な場合は修理・整備工場で見てもらう必要があります。
大体どこのテスター屋さんも検査場の近くにあり、埼玉運輸支局ですと道を挟んだ向かいの大沢商会さんが有名で、著者もそちらを利用しました。
詳しくは【当日の流れ】でご説明させていただきます。
必要書類
ユーザー車検で必要な書類は以下になります。
①自動車検査証(車検証)
②自賠責保険証【新・旧両方】
③自動車税納税証明書
④定期点検整備記録簿
①車の中にあるはず。
②【旧】は前回の車検の際に加入・発行してるはずなので、こちらも車の中にあるはず。【新】は当日運輸支局で加入手続きしてもらえます。
③毎年5月ごろに届く自動車税の納付書の控え。無くても照会できるらしいですが、著者は車にあったので持っていきました。
④別名「メンテナンスノート」などとも呼ばれ、必須ではないらしく、著者は持ってなかったので車検後に点検すると伝えたらOKでした。
法定点検は義務付けられているので、罰則はないですがこちらも車に常備しておいた方がよいです。
それと、当日運輸支局で以下の書類を3種類書く流れになります。
⑤継続検査申請書
⑥自動車検査票
⑦自動車重量税納付書(検査自動車)
ちょっと見ずらいですが、埼玉運輸支局にあった書き方はこちら。
基本全部ボールペン記入ですが、右上の⑤継続検査申請書の上部のみえんぴつでの記入になり、捺印も必要なので印鑑(認印可)も持参した方がよいです。(無くても大丈夫という情報もあり)ボールペン、えんぴつは検査場にあります。
ちなみに、⑤継続検査申請書のみ事前にこちらからダウンロード可能なので、著者はダウンロードして記入・捺印して持参しました。
それと、当日は上記書類をまとめるクリアファイルがあると大変便利とのことだったので、持っていったらめちゃ便利でした。
まずはネットで検査予約を
車検場の当日の空き状況では予約無しでも行けることがあるみたいですが、基本的には予約が必要なので、こちらから事前に予約しましょう。
どこも同じだとは思いますが、埼玉運輸支局の検査時間はこんな感じでした。
ラウンド | 検査時間 |
---|---|
午前① | 9:00 ~ 10:15 |
午前② | 10:30 ~ 12:00 |
午後③ | 13:00 ~ 14:15 |
午後④ | 14:30 ~ 16:00 |
ここでポイントなのが、先述の通り検査は1日3回まで可能なので、初めての方や不安な方はできるだけ早い時間(午前①か午前②)のラウンドを予約した方が、もし不合格となった場合にテスター屋に行って調整→再検査の時間にゆとりができ、当日合格の可能性が高くなります。
著者はギリギリで予約をしようとしたら車検満了日前日の午後④ラウンドしか空いていなく、一度不合格になりましたが、すぐにテスター屋に駆け込み調整してもらいなんとか15:40ぐらいに再検査して無事合格できました。(再検査は不合格箇所のみの検査になるので早いです)
もう1回不合格だったら当日はアウトっぽかったので、午後③がギリギリでしょうか。おすすめは午前の①か②ですね。
ちなみに、著者みたいに満了日ギリギリに行って検査で不合格になってしまい車検が切れてしまう場合は、15日間有効の『限定自動車検査証』という仮の車検証を発行してもらえるそうです。15日以内の再検査なら不合格箇所のみの再検査になりますが、15日を過ぎてしまうと最初から検査やり直しになり、車は車載車に乗せて持ってくるか仮ナンバーを発行して持ってくるしかないらしいですよ。
PC画面を撮影したので少々見ずらいですが、直近の確認メールはこんな感じです。
参考までに、メール記載の受験方法YouTubeはこちら。
当日の流れ
事前準備は終わり、いざ当日!
ここからは当日の流れをご説明します。
事前にテスター屋の大沢商会さんへ
実は、先述の通り検査予約が車検満了日前日のラウンド④で、不合格になったらアウトだなと思ってたので、事前にテスター屋(大沢商会さん)で調整してから行こうと思いやってきた次第です。
初めてなのでわからなくて手前の駐車場に停止したら、続々と車があちらに並んだので、著者も同じく並びました。
けっこうサクサクっと進むので予約などは要らないですね。
とりあえず検査に通るように一通りお願いします。と伝えたら、アクセル・ブレーキの効きの検査とヘッドライトの検査をしてくれ、ライトの光軸の調整をしてもらいました。
ほんの数分でしょうか。けっこうあっという間でした。
料金は2,200円でした。
今回は検査前に来ましたが、基本的には先に検査をし、そこで不合格になったらその箇所を調整してもらう流れで利用した方が金額的にもよいと思います。
光軸が一番ひっかかりやすいっぽく、光軸調整だけだと1,000円台とかでやってもらえるみたいですよ。
埼玉運輸支局へ入り、まずはC棟へ
受付時間(ラウンド④は14:15)になったので、まずは敷地南側(入って右側)にあるC棟へ。
著者は引っ越しの際にナンバー変更でも来たことあるので、イメージはつかんでおりました。
こちらです。
するとこんな感じにカウンターが並んでるので、奥の方の⑬番窓口で自動車検査票・重量税納付書を受け取り各印紙代を支払います。もう一つ継続検査申込書ももらえると思いますが、著者は事前にダウンロードして持ってきました。
窓口で『ユーザー車検で初めてです』と伝えれば優しく教えてくれますよ。
その後は、一番奥の⑩番窓口で自賠責保険の更新・支払いをします。
次にA棟へ行き、ユーザー車検窓口に書類を提出
自賠責保険の新しい証書をゲットしたら、向かいにあるA棟へ。
見本の書き方を見ながら書類を記入します。
窓口が閉まってしまった後の写真ですが、書類を書き終わったら持参した必要書類も合わせてこちらの③番窓口のユーザー車検受付に提出します。
あそこにも書いてありますが後ろにセルフ受付機があるので、予約してる人はそちらでの操作も可能みたいです。
この際に定期点検整備記録簿を持ってなかったので、『点検は車検の後にやります』と伝えたところ
こちらの『前検査』のスタンプを押されました。
検査してから行くと『後検査』になるんですかね。
いざ、検査場へ!
受付を済ませたら、敷地東側の検査場へ。
6コースまであり、普通車で不慣れな方は3コースにとの情報だったので、3コースに並びます。
航空写真だと見やすいですね。
ぐるっと回って検査場に入る感じです。
30分ぐらいですかね?まあまあ待ちました。
この待ってる間に係員がやってきて、ライト系やウィンカーの点灯確認、クラクション、ウィンドウォッシャー・ワイパーの動作確認など、主に外回りの検査をしました。その際に車台番号の確認もするので、事前に車台番号の位置を確認しておいた方があたふたせずに済みます。
ちなみに、ホイールカバーやホイールキャップが付いてる車は事前に外すのと、トランク内の荷物はすべて降ろしてから来るようにとの情報で著者はすべて空にしてきましたが、確認されませんでした。
入りまーす。
おおぉぉ…
初めてなので係員さんに伝えようと思ったら誰もいなので、とりあえず前方のモニターとか信号とか見て待機します。信号が青になったら前の車があるところに行き検査開始の流れでした。
検査場内での検査はざっくり言うと4セクションに分かれていて
①スピードメーター・ブレーキ・サイドスリップ検査
↓
②ヘッドライト検査
↓
③排気ガス検査
↓
④下回り検査
てな流れで、けっこうオートマチックな検査でした。
もっとたくさん検査項目があるのかと思ってましたが、他は法定点検で点検・修理してくださいということですね。
まずはじめは、スピードメーター・ブレーキ・サイドスリップテスタで、画面の指示に従いブレーキ踏んだりアクセル踏んだりして、スピードメーターが時速40kmになったら写真右のぶら下がっているボタンを押す感じでした。
けっこう焦りましたが、なんとか無事通過。
お次はヘッドライトテスタ。
写真のマシーンが横からやってきて、ヘッドライトをロー・ハイどちらも点けて検査しました。
普通に乗ってて異変が無いように感じててもこの光軸検査で不合格になることが多いらしく、なので検査前にテスター屋で調整してきたのですが、まさかのアウト…!!
めっちゃずれてるじゃないの!!
テスター屋さん!調整してくれたじゃん!!何で!?
と、めっちゃ焦りました。。
写真は無いですが、絶望的な気分のままこの後の排気ガステスタと下回りテスタは無事クリア。
排気ガステスタはマフラーに排気ガス測定器みたいな機会を差し込み数値を計るだけで、下回りテスタはただ乗ってるだけで何してるのかわからず終わってました。
検査場内での所要時間は全部で正味10~15分ぐらいでしょうか。あっという間でした。
大沢商会さんに駆け込み、調整して再検査し無事クリア!
まだ15時ちょっと過ぎぐらいだったので再検査は可能とのことで、すぐさまテスター屋(大沢商会さん)に行き光軸の調整してもらい、再度検査場へ。
検査前に調整してもらってたのでテスター屋の作業員さんも覚えてて無料で対応してくれました。
なんでだろう?後部座席に誰か乗ったりトランクに荷物を積んだりすると自動でライトが動くシステムが付いているらしく、その誤作動?的な感じでしたが、ほんと大丈夫?と不安になりました。
再検査は不合格箇所のみの検査になるので、空いてるレーンで大丈夫でした。
そして無事クリア!!
ちょっとシコリが残りましたが、めちゃ安堵しました。
最後にA棟の⑤窓口に行き、無事新しい車検証とシールをGET!
すべての所要時間としては、13:30ごろテスター屋、14:15受付開始、15:55ごろこの車検証とシールをゲットしたので、全部で2時間半ぐらいでした。初めにテスター屋行かなければ2時間かからなかったということになります。
以上、当日の流れでした。
【まとめ】ユーザー車検をやってみての感想
今回初めてユーザー車検をやってみた感想としては、もちろん費用的にはだいぶ抑えられると思いますが、法定点検は自分でするか業者さんにお願いしないといけないので、安心面では少し不安が残る感じでした。もちろん、先に点検を終えてから挑めばそうではないですが。
法定点検は業者さんにお願いすると1~2万円ぐらいはするので、結果6~7万円ぐらいかかる感じでしょうか。
それでも、ディーラーだと10数万円、民間業者ですと7~8万円はかかってしまうと思うので、1~2万円は安く抑えられたのかなーと。
何より、色々と経験ですし車に対する気持ちも変わるので、ユーザー車検はおすすめかなーと思いました。
皆さまもどうぞトライしてみてくださいませ。
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